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石狩ファイル0029-01(2005年2月5日)

石狩浜の海浜植物(1)

いしかりはまのかいひんしょくぶつ


石狩川の河口から流れ出した砂と海の働きで形成された石狩浜には、生育する場所に適応した特色のある植物が見られます。そのうちのいくつかを紹介します。

なぎさの線に近く、砂が不安定な所に多い植物。地下茎や根が動きやすい砂を固定する役割を果たします。

■ハマニガナ(キク科)
花期6月〜10月上旬。黄色のタンポポ様の花。茎が砂の中をはい、葉と花だけが砂上に並びます。

■ハマニンニク(イネ科)
花期6月。まっすぐに伸びた穂と先端がとがった厚みのある葉が特徴。ニンニクの葉に似ていることからついた名です。

■コウボウムギ(カヤツリグサ科)
花期5月上旬〜6月上旬。雌雄異株。花は、高さ10〜20cmの穂の先につきます。雌花の咲いた後に、硬い果実ができます。

■ハマボウフウ(セリ科)
花期6月下旬〜7月。小さな花がボール状に集まり、さらにそれが集まって傘状の花(花序)をつけます。春先の茎は山菜として親しまれています。

(林 迪子)


ハマニガナの花、根


ハマボウフウの花、根


参考文献


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