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石狩ファイル0083-01(2008年3月25日)

石狩弁天社の奉納物

いしかりべんてんしゃのほうのうぶつ


石狩弁天社には、弁天社への奉納物のほか、当初は稲荷社などに奉納されたと思われるものが含まれています。奉納者は、阿部屋(村山家)、栖原屋など、石狩場所に直接関わった大商人のほか、石狩場所の通詞(通訳)などの名前も見えます。明治以後、管理が行き届かなくなった時期があり、他の社寺に移されてそのまま保管されているものもあります。

石狩弁天社の奉納物のうち、「妙亀法鮫大明神(みょうきほうこうだいみょうじん)神像」と「妙亀法鮫大明神石額」は、北海道有形民俗文化財に指定されました。

(工藤義衛)

奉納物一覧
西暦和暦遺物名奉納者所在
1774安永3手水鉢千秋丸水主中金龍寺
1786寛政元手水鉢小林店喜兵衛石狩八幡神社
1808文化5老将絵馬額(漆絵)宮内定右衛門石狩弁天社
1811文化8弁財天木扁額(源清正印)石狩弁天社
1813文化10石鳥居栖原屋半助・米屋孫兵エ石狩八幡神社
1814文化11鰐口米屋孫兵エ、柏屋善三郎外7名石狩弁天社
1819文政2石狩稲荷大明神木扁額重松伴右衛門(松前)石狩弁天社
1825文政8妙亀法鮫大明神神像山田仁右衛門石狩弁天社
1829文政12神灯一対村山・栖原石狩弁天社
1836天保7石狩稲荷大明神神札村山傳次郎・長三郎・梶浦外石狩弁天社
1838天保9妙亀法鮫大明神石額小川幸右衛門(江戸)石狩弁天社
1839天保10恵比須神像(自然石)石狩弁天社
1844天保15稲荷像(瀧幸作)因藤多四郎石狩弁天社
1845弘化2礼拝器一対(大内石可作)梶浦五三郎・湖河長左衛門他石狩弁天社
1849嘉永2毘沙門天御神体修復成就神札阿部屋傳次郎。同甚六石狩弁天社
1849嘉永2大黒尊体御神体御修復成神札阿部屋傳次郎。同甚六石狩弁天社
1856安政3関羽正装絵馬額(文昌作)石狩弁天社
1856安政3清正虎退治絵馬額(文昌作)石狩弁天社
不明不明狛犬一対(石像)柏屋久兵エ石狩弁天社
(「石狩辨天社史」より)


参考文献


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