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石狩ファイル0097-01(2009年2月11日)

石狩市の姉妹都市と国際交流

いしかりしのしまいとしとこくさいこうりゅう


「国際化」「グローバル化」の時代を迎え、現在(平成18年12月)、道内72市町村が世界の17カ国、107都市と姉妹提携し、国際交流を行っています。石狩市はキャンベルリバー市、ワニノ市、彭州(ほうしゅう)市の3都市と姉妹提携し、留学生の交換など市民レベルの交流や、文化や経済など様々な分野での国際交流をすすめています。

■キャンベルリバー市
カナダ・ブリティッシュコロンビア州にある人口約3万3000人の都市。主な産業は製材業、製紙業、鉱業、観光などです。特にサーモンフィッシングでは世界的なメッカであり、セーリングやゴルフなどアウトドアスポーツで多くの観光客が訪れます。“カムバックサーモン”がとりもつ交流として、昭和58(1983)年に姉妹都市を提携しました。この年に始まった高校生交換留学事業では、これまでに石狩市から43名、キャンベルリバー市から42名がそれぞれ留学し、また平成元(1989)年に始まった少年少女親善訪問事業(ヤングアンバサダー)などが石狩国際交流協会によって行われています。今後はさらに経済交流への実現に期待が寄せられています。

■ワニノ市
ロシア連邦ハバロフスク地方にある人口約5万3000人の都市。間宮海峡に面したロシア極東地方に位置する港湾です。港からは主に木材や金属製品が輸出され、日本をはじめ韓国、アメリカ、中国、オーストラリアと航路で結ばれています。また第2シベリア鉄道(バム鉄道)の終着駅としても知られています。石狩湾新港への木材運搬船の入港がきっかけで、“港湾を持つまち同士、将来に向けて経済交流”を目的に、平成5(1993)年に姉妹都市を提携しました。市民の相互訪問やサッカーやバレーボールのスポーツ交流が行われています。また両都市の永遠の平和と友好関係を願い「鎮魂・平和友好の碑」がワニノ港を見渡す高台に建っています。

■彭州(ほうしゅう)市
中華人民共和国四川(しせん)省にある人口約78万人の都市。米や麦、野菜、果物など四川盆地の肥沃な土地からは様々な農産物が生産され、また盆地周辺には豊かな自然景観が見られ観光地としても有名です。石狩市とは農業研修生を受け入れたことから交流が始まり、平成12(2000)年、姉妹都市を提携しました。これまでの主な交流は、両市の市長をはじめ経済関係者など市民の相互訪問や、小・中学生の絵や書の交換。また平成16(2004)年には姉妹都市提携5周年を記念して、石狩市の民間団体「牡丹会」により彭州市に「石狩彭州友好会館」が完成するなど、日本文化との関わりが深い中国との交流に期待が寄せられています。

(木戸口道彰)


参考文献


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