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石狩ファイル0098-01(2009年2月11日)

旧白鳥番屋

きゅうしらとりばんや


浜益区77番地に所在するニシン番屋。明治32(1899)年、白鳥浅吉が建設。木造平屋で、延床面積365m2。中央の入口をはさんで左右に漁夫の居住区と親方の住居が配置される典型的なニシン番屋の特徴をもっています。白鳥漁場は、浜益でも早い時期に荷揚げに電動ウインチ(クレーン)を導入するなど設備が充実していたことから「浜益随一の番屋」と言われました。

昭和8(1933)年の合同漁業会社設立により、白鳥家から合同漁業会社に所有が移り、同社の事務所として使われていました。合同漁業会社解散の後、一時は荒廃していましたが、昭和46(1971)年、開村百年を記念して修復され、郷土資料館となりました。昭和56(1981)年には浜益村指定文化財(現在は石狩市指定文化財)に指定され、平成17年(2005)年には「未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選」に選出されました。

現在は、はまます郷土資料館として、旧浜益村の歴史資料を展示・公開しています。

(工藤義衛)


参考文献


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