ワークショップ プロジェクトM:まちの魅力を見つけ出せ!

プロジェクトM:まちの魅力を見つけ出せ!



※最近のプロジェクトMの活動は、
こちら(石狩遺産プロジェクトM website)をご覧ください!


2013年11月、ワークショップが始動しました。
その名は「プロジェクトM:まちの魅力を見つけ出せ!」
3月まで毎月1回集まり、石狩の自然遺産・文化遺産と、
それらを活用する博物館のあり方について、
みんなで考えていきます。

→第3回レポート(2014/02/28作成) NEW!!
→第2回レポート
→第1回レポート

「プロジェクトM:まちの魅力を見つけ出せ!」って?


石狩の自然遺産・文化遺産を、 ための、集まりです。
3月まで毎月1回、全5回を予定しています。

自然遺産・文化遺産ってなに?


石狩市の自然や文化、歴史を知り、未来に伝えていくための有形・無形のものです。
資料や標本など博物館に収蔵するものから、
建築・遺跡・植生・地形など野外にあるもの、
舞踊や食文化などの民俗・文化まで、さまざまです。

プロジェクトMのミッション(任務)は?


この2つが最終回までの我々の任務だ!



NEW!!

第3回(2014/01/15開催)レポート
遺産めぐりコースをつくれ、の続き


  
→レポート03、PDF(676KB)

■第3回のミッション: ■わたしの“推しM”紹介!
〜薩摩焼の郷、美山〜



第3回
日時:2014年1月15日(水)18:00-20:00
会場:石狩市公民館 陶芸室
参加者:6名+資料館学芸員3名

石狩の自然遺産・文化遺産を再発見し、
それらを活用する博物館のあり方を考える「プロジェクトM」の第3回。
“推しM(博物館)”紹介の後、12/26に実施した「エコミュージアム談話会」、
12/27の「厳冬の厚田・浜益バスツアー」の復習と参加者による感想紹介、
そして前回に続いて遺産めぐりコースのプランの仕上げをやりました。


■わたしの“推しM”紹介!
〜薩摩焼の郷、美山〜

“推しM”紹介。薩摩焼を見せながら。
どこの街でも、まちの魅力を紹介する役割を担うのは、博物館。PMメンバーが、これまで行った博物館の中から、お気に入りの1館をみんなに紹介します。
今回の“推しM”は、安田秀司さんによるプレゼン。紹介するのは、薩摩焼の郷、美山(鹿児島県日置市)です。

薩摩焼は、16世紀末に朝鮮から日本に連れてこられた陶工たちが始めました。今では国の伝統工芸品に指定されています。美山の街は長さ1kmくらいの狭い地域ですが、11の窯元があります。ただし直系の薩摩焼といえる窯元は3つだけだそうです。

400年前のルーツを感じさせるのが、街外れにある玉山神社。ちょっと見ただけでは気づきませんが朝鮮式の神社で、連れてこられた陶工たちが故郷の神様を祀ったと言われています。

美山には「博物館」の名がついたものはありませんが、いろいろな窯元・工房をまわってみると、土のサンプルが展示してあったり、朝鮮式の窯を見たりできます。また、陶芸体験教室をやっていたり、カフェでもないのに茶や菓子を出してくれてオーナーからいろいろな話を聞かせてもらえたりする所も。美山の人々は意識していないようですが、これはもう立派な「エコミュージアム」と言えます。


■12月末、番外編を2回やりました!

12/26(木)エコミュージアム談話会
東京工業大学の津々見崇さんに来ていただき、石狩のエコミュージアムの可能性について、想いを話し合いました。


12/27(金)厳冬の厚田・浜益バスツアー
各地に散らばる自然遺産・文化遺産を実際に見に行こう!ということで、厳冬の厚田・浜益バスツアーを開催しました。東工大の津々見さんや藤女子大学の学生さんも加わり、スノーシューを履いての雪原散策、厚田・浜益の資料館や厚田油田跡、ハママシケ陣屋跡などを見学しました。浜益在住のメンバーが、地元の文化遺産を熱〜く語ってくれました。


■今回のミッション:“遺産めぐりコースマップ”を作れ!

前回、時間切れとなってしまった「“遺産めぐりコース”を考えよ!」の続きです。
「マップ」まではできませんでしたが、モデルコースを完成し、両チームがお互いにプレゼン合戦しました。

前回、途中で時間切れとなったプランニングを再開!

クマさんチーム。模造紙に
遺産を結ぶ矢印が入っていきます。
サケさんチーム。付箋を追加
・移動して、整理していきます。

さあ、プレゼン!

クマさんチームの食べ歩きコース。 サケさんチームは
プロジェクターでプレゼン!

クマさんチームのモデルコース。
(画像をクリックするとPDF版が開きます。)
クマさんチーム
【フラッと食べ歩きコース】


石狩の食をテーマにしたツアー、3パターンを提案。
  1. 朝市コース
    新港、厚田、浜益の、お好みの朝市を訪れます。漁師さんから旬の情報もゲット!
  2. 資料館めぐりコース+温泉+グルメ付き
    こちらは資料館を見学して各地域の歴史や自然を学び、加えて土地のグルメを味わい、最後は温泉。豪華ですなあ。
  3. 1泊コース
    石狩から本町地区、厚田を経由して、浜益へ。日本海に沈む夕日を眺めて、1泊。翌朝は浜益の朝市を見学します。



サケさんチームのモデルコース。
(画像をクリックするとPDF版が開きます。)
サケさんチーム
【石狩の農業遺産発掘コース】


前回は熱い議論の末に「秘境めぐり〜農業史跡編〜」に絞られたサケさんチーム。今回の議論で「農業遺産発掘」という明快なテーマに発展。長短2コースの提案です。
  1. 花畔・花川コース 砂地水田発祥の地、除虫菊栽培地や、花川に今も残る農家建築を巡ります。移動は小回りの効く、自転車で!?
  2. 石狩横断ダイナミックコース 生振、五の沢の農業遺産を見学し、どんどん北上。最後は浜益の最古のりんご園を訪ね、こちらも夕日で締めくくり!



プロジェクトM、第4回は2月19日(水)です!
(2014/02/28)



第2回(2013/12/20開催)レポート
自然遺産・文化遺産をめぐるコースを考えよう!


  
→レポート02、PDF(582KB)

■第2回のミッション: ■わたしの“推しM”紹介!
〜ベルリン民族学博物館〜

■エコミュージアムって、なんだ?



第2回
日時:2013年12月20日(金)18:00-20:00
会場:石狩市公民館 陶芸室
参加者:6名+資料館学芸員3名

石狩の自然遺産・文化遺産を再発見し、
それらを活用する博物館のあり方を考える「プロジェクトM」。
第2回は、“推しM(博物館)”紹介、エコミュージアムとは、の説明の後、
2チームに分かれて、それぞれ“遺産めぐりコース”を考えました。


■わたしの“推しM”紹介!
〜ベルリン民族学博物館〜

“推しM”紹介。気分はベルリン!
どこの街でも、まちの魅力を紹介する役割を担う、博物館。PMメンバーが、これまで行った博物館の中から、お気に入りの1館をみんなに紹介!

今回は、荒山学芸員がドイツのベルリン民族学博物館を紹介しました。以前に参加した学会の会場として訪れたそうです。19〜20世紀ごろ、世界各地からベルリンに持ち込まれた文化資料が無数に展示されています。とっても広い博物館で、1日ではまわれきれないほど。休憩場所もたくさんあるそうです。

中でも荒山さんのオススメが、館内のレストラン。民族学博物館だけあって、世界のさまざまな民族料理を食べることができるそうです!


■エコミュージアムって、なんだ?

プロジェクトMのキーワードと言えるのが「エコミュージアム」。それって、なんだ? 地球に優しい博物館? う〜ん、違う、とは言わないけど…。志賀学芸員が、勉強したことを紹介してみました。

「エコミュゼ」。1960年代、フランスの博物館学者が言い出した言葉。ある地域の史跡、建築、自然などを未来に残すべき「遺産」ととらえて、その地域全体を“屋根のない博物館”とする、という考え方です。それの英語が「エコミュージアム」。

エコは何も二酸化炭素を減らすことだけじゃなく、語源としては「家」「生活」「環境」を示す言葉。ミュージアム(博物館)と言っても、きれい・めずらしい・古い・モノが飾ってあるだけじゃなくて、“自分たちの街の、身近な自然や文化をひっくるめて、ぜ〜んぶ博物館なんだよ”。それが、エコミュージアムです。

具体的には、ある地域(石狩)の各地に点在する自然遺産・文化遺産や展示施設(これらを「サテライト:衛星」と呼びます)と、資料や標本の収集・保管、調査研究、学習の中心の場となる博物館(「コア:中核」と呼びます)、そしてそれらをつなぐ道(トレイル)でできた、大きなネットワークなのです。


■今回のミッション:“遺跡めぐりコース”を考えよ!

まずはチーム分け。1人ずつ小袋を引いていくと、中にはクマかサケ、どちらかの折り紙が1つ。それをもとに、クマさんチームとサケさんチームに分かれました。対決!ではありませんが、各チームでモデルコースを1つずつ、付箋と模造紙を使って考えました。

今回も、地図をつなげる
ところからスタート!

資料館の折り紙
クマさん・サケさん
折り紙のクジ引きでチーム分け。
クマさんチームvsサケさんチーム!

こちら、クマさんチーム。
ゆったり、和やかに話し合い。
サケさんチームは、
スタンディングで熱いギロン。

その成果は…?

クマさんチームのモデルコース案。
鍋、寿司、海産物、お菓子など、
食べ物の付箋がいっぱい!
(画像をクリックすると拡大!)
クマさんチーム
【フラッと食べ歩きコース】

クマさんチーム、テーマは、あっという間に「食べ物」で決定!石狩・厚田・浜益の朝市から、有名食事どころ、知る人ぞ知る隠れたウマいものを、めぐるコースです。
スタンプラリー方式で、石狩鍋や寿司から、果物、ルッツまで食べ歩き、各地の資料館も忘れず見学。最後は温泉! でも、このモデルコースに挙っただけで18食。食べ切るのに何日かかる!?


サケさんチームのモデルコース案。
廃校、缶詰工場や油田跡、神社、
松浦武四郎など、歴男・歴女?好み。
(画像をクリックすると拡大!)
サケさんチーム
【石狩の秘境めぐりコース/農業史跡編】

こちらはテーマの決定から熱い議論が。「石狩川をめぐる物語コース」「海岸線をめぐるロングトレイル」など、落選したコースも興味深い!でも農業に関係した史跡が多くリストアップされ、このテーマに決定。
花畔銭函運河、砂地水田発祥の地、生振揚水ポンプ、町村農場跡、伊達藩開拓碑、浜益最初のリンゴ園、と、マニアックな(だから秘境!)ポイントをめぐるコースです。


プロジェクトM、第3回は1月15日(水)です!
(2014/01/09)



第1回(2013/11/27開催)レポート
ワークショップ、始動!


  
→レポート01、PDF(594KB)

■第1回のミッション: 第1回
日時:2013年11月27日(水)18:00-20:00
会場:石狩市公民館 陶芸室
参加者:9名+資料館学芸員3名

バラバラになった石狩の地図を
パズルのようにつなげあわせる!
プロジェクトMは、石狩市(ほぼ)全域が入った、
11枚の2万5千分の1地形図を並べてみることから始まりました。
バラバラになっていると、意外とわからないものです。
ああだ、こうだ、と取っ替え引っ替え、やっときれに並びました。
こうして見ると、石狩市は海岸沿い、南北に長いことが実感できます。

地図を前にして、質問。

「友人が遠くから石狩に遊びに来ました。
 あなたは、どこに連れていきますか?」

1人ずつ、自己紹介とともに、オススメポイント1ヶ所、
地図にピンを刺してもらいました。
出てきたのは…
続いて、全員で思いつく限りの自然遺産・文化遺産をリストアップ。
今度は付箋に書いて、地図に貼っていきました。

思い付いた自然遺産・文化遺産を
地図に貼っていく。
地図ができて満足げ。

石狩市は南北に長い!
地図を並べれば一目でわかる!
本町地区には付箋が集中!

どんどん付箋が貼られていき、全部で80近いポイントが出てきました。
それが、下のリスト!
(でも、まだまだ出ていないものはありますよ!)

 地域 自然遺産・文化遺産 地域 自然遺産・文化遺産
1雄冬白銀の滝40望来石狩川河口
2浜益果樹園41望来金龍寺(鮫様)
3浜益木村りんご園42望来石狩鍋(あいはら、金大亭)
4浜益ルッツ43望来伊達藩開拓の碑
5浜益はまます郷土資料館44望来石狩川渡船場跡(八幡)
6浜益朝市45望来石狩川渡船場跡(本町)
7浜益岡島洞窟46石狩楽山居
8浜益荘内藩ハママシケ陣屋跡47石狩尚古社
9浜益八幡神社48石狩弁天歴史公園
10浜益浜益温泉49石狩鮫様
11浜益オオムラサキ北限50石狩石狩弁天社
12浜益イチイの木51石狩出雲教会
13浜益黄金山52石狩無辜の民
14柏木千両堀53石狩缶詰工場跡地
15柏木八田さんの人形54石狩番屋の湯
16柏木摺鉢山55石狩ヤン衆台鍋(吉岡)
17柏木千本ナラ56石狩海浜ホテルのあったところ
18柏木鷲岩57石狩アカダマスッポンタケ
19濃昼濃昼山道58石狩エゾアカヤマアリ
20濃昼ルーラン岩59石狩イソコモリグモ
21濃昼義経の涙岩60石狩砂浜−砂丘−海岸林
22濃昼旧発足小学校61石狩マクンベツ湿原
23厚田恋人の聖地62石狩石狩湾の蜃気楼
24厚田厚田資料室63石狩石狩湾の海の色(季節、天候、時間で変わる)
25厚田戸田旅館64石狩カシワ林
26厚田かねとも寿司65石狩除虫菊栽培地
27厚田厚田とうふ66石狩銭函花畔間運河
28厚田厚田飯寿司67札幌北部遮断緑地
29厚田古潭港弁財船投錨地68札幌北部樽川神社(紀元2600年記念二宮金次郎像)
30望来ニシン群来69札幌北部南線神社(町村農場跡)
31望来望来豚70札幌北部花川南防風林
32望来望来獅子舞71札幌北部第二次戦争弾薬庫跡地
33望来72札幌北部了恵寺百年記念宝蔵館
34望来望来崖上→眺望73札幌北部スカンジナビア館
35望来無煙浜74札幌北部内外レジャーランド跡(温泉)
36望来厚田油田跡75札幌北部紅葉山33号遺跡
37望来五の沢池76札幌北部花川北防風林
38望来石狩油田跡77札幌北部紅葉山砂丘
39望来海・河・空・草原78札幌北部紅葉山49号遺跡

第2回(12/20)からは、これら遺産をつなぐコースマップや、
活用の方法、そのための博物館などを考えていきます!
(2013/12/13)