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どーなってるの?市町村合併(第2回)

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年7月31日更新


市町村合併は、複数のまちが一つのまちになることから、様々な組織や制度が統一され行政効率の向上が図られるなどの効果が期待される一方で、行政サービスが低下するのではという不安な要素もあります。
今回は、市町村合併によって考えられる一般的な効果と懸念される事項について考えてみましょう。

市町村合併によって期待される効果

国や北海道は一般的な合併の効果として、以下の4点について示しています。

行政サービスの高度化・多様化

行政基盤が強化されるため、従来は対応が困難であった行政分野の専門職員配置が可能となるほか、利用可能な行政窓口が増加して利便性が向上します。

行財政基盤の充実・強化

特別職の数が減少し、総務・企画の管理部門が効率化され経費が節減されます。
また、介護保険など行政サービスの充実・安定的運営が見込めます。

広域的観点に立ったまちづくりの展開

広域的な観点からまちづくりを計画できることから、類似施設の重複を解消できます。
また、中核的な施設や大規模投資を要するプロジェクトの実施が可能となります。

地域のイメージアップと活力向上

新しい市町村の誕生が地域の存在感とイメ-ジアップにつながり、人や産業の集積と交流を促進するなど、地域の総合的発展につながります。


合併により、市町村の財政規模や区域は大きくなり、職員数は増えるので、行財政の能力が向上する可能性は非常に大きくなります。
しかし、合併によって自動的に行政の全てがよくなるわけではありません。例えば、合併後も組織や職員の配置を変えなければ、管理経費もあまり削減できませんし、職員の専門化も図られません。
合併のメリットは、合併によって大きくなった財政や職員数などの環境を、合併後の市町村がうまく活用して初めて発揮されるといえるでしょう。

連携してできることもある

現在まで、事務・経費の効率化を目的として、従来の市町村区域の枠を越えて事務を処理してきたのが広域行政です。
あらゆる施設を全ての市町村に設置するのではなく、共同で建設・運営する特別地方公共団体である一部事務組合がそうです。(別表「一部事務組合の設置状況」を参照)
また、介護保険の分野では厚田村・浜益村と「介護認定審査会」を設置し、共同で事務処理にあたっていることや、石狩市民図書館は広域的施設として位置付け、石狩市民だけでなく誰でも登録できることなどから、近隣の市町村とは合併しなくても連携してできることはあるのです。

石狩市が加入している主な一部事務組合の設置状況
組合の名称共同処理事務の内容構成市町村事務所の位置
北石狩衛生施設組合し尿、ごみ処理に関する事務、野犬処理事業石狩市・当別町・新篠津村・厚田村・浜益村厚田村
石狩北部地区消防事務組合消防に関する事務石狩市・当別町・新篠津村・厚田村・浜益村当別町
札幌市石狩市茨戸下水処理場管理組合下水道処理場の維持管理に関する事務石狩市・札幌市石狩市
石狩西部広域水道企業団水道用水供給事業の経営に関する事務石狩市・北海道・札幌市・小樽市・当別町札幌市
石狩湾新港管理組合港湾の管理に関する事務石狩市・北海道・小樽市石狩市
札幌広域圏組合図書館情報ネットワークなど圏域にまたがる共同ソフト事業石狩市・札幌市・江別市・千歳市・恵庭市・北広島市・当別町・新篠津村・厚田村・浜益村札幌市


合併により懸念されること

ぬくもりのある行政の確保

人口が少ない市町村においては、一人ひとりの顔が見える中でぬくもりのある行政が行われているとされ、こうした行政が、市町村の合併によって実施できなくなるのではないか。

住民ニ-ズに対応した行政サ-ビスの確保

行政サイドと住民との関係が遠くなり、行政施策に住民の意向が十分反映されなくなるとともに、一部の施策分野においては、地域ごとのきめ細かな施策が実施しにくくなるのではないか。

合併市町村における中心部と周辺部等の地域格差の発生

まちの中心部に公共施設などが集中して整備され、周辺部における行政サ-ビスが低下し、生活上の利便性が失われるのでないか。

培われてきた風土や郷土文化の存続

長い歴史の中で培ってきた、それぞれの市町村における独自の風土や気質、郷土文化、郷土への愛着心が安易に忘れ去られたり、存続していくことが難しくなるのではないか。


市町村合併の検討や議論が行われる際には、合併によるメリットとデメリットが重要な論点になると考えられます。
今後、北海道が示す合併パターン(石狩・厚田・浜益)を検証し、合併が地域にあたえる具体的な効果や懸念される事項について、何よりも先ず、市民のみなさんの視点から考えることが重要になります。