黒須 聖菜さん〔浜益生活インターンチャレンジ〕
8月7日(水曜日)「初日」
本日からきむら果樹園さんにてインターンが始まりました。
6時の朝食から1日が始まり、いつもの生活より早かったのですが、昨日の就寝が21時半頃だったので、すっきり起きられました。ここでの生活を通してとても健康的になりそうです。
初めの仕事は、プルーンとプラムの収穫でした。
脚立を登ったり降りたりしながら、色や硬さで取るべきものを見極めながら収穫していくのは中々効率的に進まず、大変でした。また、数十年ぶりともなる猛暑だそうで、北海道とは思えない暑さもありました。
その後、休憩でりんごジュースを頂きました。ビンや加工費にかなりお金がかかり、安くは売れないことを知りました。
次にブルーベリーの収穫とパック詰めをしました。種類ごとに食べてみながら収穫し、同じブルーベリーでも味が大きく異なることを学びました。
お昼休憩には川で釣りをしました。
川釣りは初めて経験し、釣れたことは嬉しかったのですが小さかったので残念でした。イワナとヤマメが釣れ、7匹は夜ご飯になりました。身がとても柔らかく、自分で釣ったものだと思うと感慨深かったです。
午後は草刈りをしました。初めは砂利から育つ雑草の生命力に感激しましたが、草刈り機では除去できず手作業でやらなければいけないため手間がかかることがわかりました。
作業後はお孫さんと遊び、5歳にしてユンボの操縦の練習をしていることにとても驚かされました。また、砂利で遊んでいると思ったら雨により削れてしまった道を砂利を埋めて直そうとしており、大人の背中をよく見ているなと思いました。
初めての経験ばかりで驚くことも多々ありましたが、これからも積極的に取り組み、より多くのことを吸収したいと思います。
よろしくお願い致します。
8月8日(木曜日)「海の幸」
本日は悪天候のため外での作業はお休みでした。
午前中はお母さんのあんずジャム作りのお手伝いで、種を取る作業をしました。天気の悪い日や冬の間は、加工品の製造をするそうです。
その後、増毛という石狩よりも北にある地域の果樹園の奥様方が視察にいらっしゃいました。園内での説明に同行させていただきました。
増毛の果樹園はもっと密集しており、広大な土地を使っているきむら果樹園はこれからの参考になるそうです。季節限定で必要な従業員の方が不足しているなど、
地方での労働の課題がわかりました。また、農業を発展させる手伝いとして視察に同行していた行政の方のお話を聞くこともでき、
農業従事者が加工まで行うことの課題などを知ることができ、とても有意義でした。
午後には、生物多様性保護監視員という役割を担っているお父さんのパトロールに同行させていただきました。1箇所目は黄金山の登山入り口まで行きました。この山は標高700mほどと高いわけではありませんが、急な登りのため登山者には人気だそうです。
ここまでの道中は砂利道だったのですが、雨で削れてしまったようでガタガタでアトラクションのようでした。登山道の入口のトイレの点検や柵の確認をしました。修理が必要だと報告してもすぐには改善されないのが問題だとおっしゃっていました。2箇所目は千本ナラへ行きました。楢の大木が千本と見えるほど枝分かれしていて圧巻でした。
奉られており神聖な場所でしたが、かつては塩や酒を奉納する人もいて枯れてしまう部分もあったそうです。ゴミのポイ捨ても少しあり、観光客や信仰者のマナーについて考えさせられました。
3箇所目は白銀の滝へ行きました。垂直の滝ですぐ海に接続していて、雨でも観に来ている人がいることに納得しました。
この滝の直前は浜益トンネルというとても長いトンネルがあります。土砂崩れの危険があるためトンネルにしなければ通行できないそうですが、すぐそばの日本海の様子を見ることが出来ず残念だと感じました。さらに今新たに波を防ぐ高い壁を工事中で、波が高い時の通行止めによる不便さを選ぶか、波からは守られるが海が見えない壁を選ぶかは、難しいと感じました。また、車内では熊の被害などについても教えていただき、山の近くで生活する現実を知ることができました。
夕食は、頂き物のつぶ、ウニ、タコ、いかめしを食べました。海の幸に囲まれてとても幸せでした。
ウニは地元で食べる機会は中々ないのですが、ここでこの美味しさを味わってしまったら帰ってからもう食べられないと思います。頂き物で構成されている夕食を見て、田舎での人と人のつながりを感じられました。
本日は作業はあまり出来ませんでしたが、地域での暮らしや自然との共生に関して学ぶことが多くあった1日でした。
8月9日(金曜日)「おみくじ」
本日も朝から警報が出るほどの悪天候だったため、外での作業はありませんでした。
朝は出荷用の加工品に値段シールを貼る作業を少し行いました。
札幌などに用事があったため、お昼前から外出しました。山の下の家に寄った際に4日ぶりにテレビを見ました。普段は生活の一部にテレビがあるので、これだけ久し振りに見るのは不思議な感覚でした。
まずは「わがまま農園cafe」でランチを食べました。目の前にあるビニールハウスにも入らせていただき、トマトがたくさんなっているのがとても魅力的でした。見たことのない野菜もたくさんありました。サラダは目の前で育ったものをはじめ山盛りでとても美味しかったです。メインはかすべのソテーを頂きました。かすべとは初めて聞きましたが、エイだそうです。白身で淡白ですが、弾力がありおいしかったです。骨だと思い食べられない部分だと思ったところも食べられる軟骨でコリコリしていて新発見でした。お母さんも素敵な方で、また機会があれば行きたい場所です。
その後、JAいしかりの直売所であるとれの里へ加工品を持って行きました。昨日少しお手伝いしたあんずジャム、今朝シール貼りをしたラングドシャとりんごジュースを納品しました。売り場の棚に陳列することも自分で行い、加工品を売ると一言で言っても、製造から商品や値段のシールの作成、搬入、陳列まで行うことを知り、かなりの手間がかかることがわかりました。
そのあとはお母さんが札幌で用事があったので、その間に北海道神宮へお参りへ行きました。おみくじは吉でしたが、学問は「努力すればよろし」とあったので、残りの実習生活、精一杯努力しようと思います。ちなみにお父さんは大吉で、収穫も安心だそうです。
午後からいい天気になったので、明日以降は天気が回復して外での作業ができるといいなと思います。
8月10日(土曜日)「ブルーベリー」
本日は朝からとても冷え込みました。夏が一気に終わってしまったような感覚です。
朝、小学6年生のお孫さんと話していて、浜益に1つしかない小学校の全校生徒が30人ほどだと聞き驚きました。中学になるともっと減り、高校はないため遠くまで通うか、一家で引っ越しをしてしまうそうです。高校生になると浜益を出て行くことから年下の兄弟も連れていかれ、どんどん子供たちが減ってしまうという少子化の現実を知りました。
作業の前に、自宅用に少量のブルーベリージャムを作りました。これはお土産に頂きました!普段ジャムはあまり作りませんが、ここではどんな果物も見た目が少し悪いものなどを集めてジャムにするそうです。さくらんぼのジャムもあると聞き、贅沢だなと羨ましく思います。
作業は、朝からあまり天気も良くなかったので、収穫したブルーベリーの選別を行いました。おばあさんとお話をしながら作業をして、昔の作業の様子や家の様子を教えて頂きました。ブルーベリーはそのまま販売するもの、ジャムにするもの、なげる(捨てるという意味の方言だそうです。最初はわかりませんでしたが、今ではどちらが標準語か一瞬迷うほど聞きなれました。)ものに分けます。雨が続いた影響で割れているものが多く、それらがジャムになります。
その後ジャムにするため火にかけましたが、あまり量がなかったのでまた収穫して追加してからジャムを作ることになりました。
午後には雨も止んだのでブルーベリーを収穫し、また選別を行いました。
空いている時間には5歳のお孫さんと遊びました。大工仕事をしているお父さんの横であまりの木材で工作をしたり、池で釣りをしたりしました。子どもが少ない環境だと知りましたが、自然に遊びが溢れていて過ごしやすい場所だと思います。
8月11日(日曜日)「ジャム作り」
本日は久々にお天気が良かったため、外での作業ができました。
まずは初日と同じくプラムの収穫をしました。前回より多くの量を頼まれていたのですが、少し慣れて高い所まで取ることができました。2ケース分収穫したものはかなりの重量がありました。
その後、ブルーベリーを収穫しに行きました。ブルーベリーは何回か収穫しており、脚立も使わないので早くたくさん収穫できました。雨で割れているものを取らないようにするのは少し手間がかかりましたが、ハネ品はジャムにすると言われたので途中からはまだ熟れていないもの以外はすべて収穫したので簡単でした。
午後には収穫したものを選別して、形の良い物をパック詰めし、ハネ品はジャム用にしました。収穫の時は区別なくとったので簡単でしたが、選別の時はその分大変でした。
ジャム作りは昨日煮詰めた物と合わせて、大きい鍋にできました。大量のハネ品をほとんど捨てることなく使えるのは有効的だと思いますが、手間がかかることを実感しました。
夜には、貝をいただいたとのことでバーベキューを行いました。息子さんご家族を交えた7人で行い、とても賑やかでした。白貝とほっき貝を刺身と焼き物と両方で食べることができてとても贅沢でした。特に刺身は新鮮でないと食べられないと思うので、たくさん食べさせていただきました。お父さんはホッキ貝の殻に日本酒を注ぎ、それを燗にしておりとても風情がありました。
明日からも天気が続き、外での作業ができるといいなと思います。熊除けの電気柵を設置する予定だそうです。
8月12日(月曜日)「紅魁」
本日は曇り空でしたが、外での作業ができました。
関東では考えられませんが、この時期に掛け布団や毛布をかけて寝ています。寝苦しさとは無縁ですが、季節の感覚がわからなくなります。
まずは朝からブルーベリーの収穫を行いました。連日収穫しているので、熟しているのを探すのは時間がかかってしまいましたが、十分取ることができました。1日でこれだけ変化するということを発見しました。
その後は昨日作ったブルーベリージャムの瓶詰めを行いました。ビンの煮沸消毒や詰めてからも熱湯に入れておくので予想外に時間が必要でした。手を加えたものがお客さんの口に入るので作業に緊張感がありました。
午後にはプルーンとりんごの収穫を行いました。初日にプルーンを収穫した時にはまだ硬いものが多くありましたが、今日は柔らかくなっておりたくさん収穫できました。りんごは、明治10年に入ってきた140年以上も歴史のある「紅魁」です。かなり長寿の木ですが、りんごの実がたくさんなっていました。
収穫したものを選別し、パック詰めも行いました。ブルーベリーは割れているものは一目瞭然でしたが、プルーンとりんごの選別は初めて行い、ハネ品の見分けが難しかったです。また1つ1つが大きいので、グラムを合わせるのもいろいろなものを試さなければいけないので手間取ってしまいました。
その後、昨日予告されていた電気牧柵を設置しました。熊は一度痛みがわかると二度目は来ないため、有効なものだと教えていただきました。かなりの距離を3つの高さで張るので時間と労力はかかりましたが、食い荒らされてしまうなら必要だなと思いました。
夜には雨が本降りとなり、雨に打たれながらの五右衛門風呂となりました。本来ならお風呂から星空を見ることができるそうですが、ここにきてから曇り空ばかりでまだ見られていません。明日の夜は晴れるようなので、期待しています。
8月13日(火曜日)「温かさ」
本日は朝からブルーベリージャムのラベルシール貼りを行いました。ジャム作り、瓶詰め、ラベルシール貼りと少しずつではありますが3日に渡ってようやく完成しました。昨日の段階で終わりだと思っていましたが、ラベルシールは1瓶につき4種類もあり、最終的な完成まで意外と時間がかかりました。
その後、昨日までと同じようにブルーベリーの収穫、選別、パック詰めを行いました。この1週間で、これまでの生涯分くらいブルーベリーと向き合った気がしています。ただ同じブルーベリーでも木によって酸味や甘さが異なり、日ごとに熟し具合も変わっていくので面白いです。
パック詰めをしていると、お父さんがマムシを捕まえてきました。噛まれると血清を打たなければいけないほど危険なので、子供たちに危険がないように積極的に捕まえているそうです。捌いた状態で縛って吊るしているので、どうするのかと思えば食べるとおっしゃっていました。マムシを食べるなんて想像できませんが、食卓に出たら挑戦してみたいと思います。
午後には作業を行わず、夕方のお墓参りに備えて山の下の家で準備をしました。親戚で集まってお墓参りをした思い出はないので、ちゃんと集まることに羨ましさを感じました。いつもは人通りがないけれどお正月とお盆は人が行き交うとおっしゃっていて、人口が減っても繋がりは大事にされていて、このような幸せの形はいいなと思いました。
自分の家のお墓参りは行けませんが、木村家のご先祖様にご挨拶をしている時に、自分のご先祖様に想いを馳せることができました。
その後夜ご飯から総勢10人での宴会が始まりました。5歳から83歳まで参加で、とても賑やかでした。煮しめやお刺身が並び日本酒も次々と開いていきました。
お盆という親戚の集まりの中にも入れていただき、皆さんの温かさを感じることができました。
8月15日(木曜日)「最後の晩餐」
本日は風が少し強かったですがいいお天気でした。
まずはブルーベリーの収穫並びに選別とパック詰めを行いました。昨日収穫しなかったのですが、1日空いただけでたくさんの実が熟していて収穫しやすかったです。気づけば1時間も経っていて、意外と時間がかかるものなのだと今更ながら認識しました。
その後はりんごの袋詰めを行いました。500gは大体3つなのですが、6つ必要なほど小さいりんごもあり可愛らしかったです。この時期は仏壇にあげるために買っていくお客さんが多いと聞きましたが、仏壇にはちょうどいいサイズだなと思います。
午後にはミョウガを取りました。ここにきてから初めて生えているところを見て、お花も見ることができました。そして刻んだミョウガを梅漬けの汁に浸したものが大好きになりました。
その後、プルーンとプラムを収穫しました。明日から台風による強風が予想されているので、風で落とされてしまう心配があるからだそうです。天気や注文予約などと照らし合わせながら収穫時期を決めるのは難しいなと思いました。それらを見極めているのは長年の勘なのかなと感じました。
夕方には、浜益温泉に連れて行って頂きました。入った瞬間硫黄の香りがし、温泉が好きなので嬉しかったです。露天風呂に入り、とても広々とした中で温まることができました。ただやはり五右衛門風呂は特別だなと再認識しました。
夕食では、初めて羽アリの洗礼を受けました。初日から言われていましたが、最後の晩餐にして最初の襲来でした。窓にびっしり付いていて、食卓の上の電気にも付いているのは異様な光景でしたが、山で生活しているのだからある意味普通かもしれないとも思えました。
明日できむら果樹園さんを去り、民宿日本海さんにお世話になります。最後にどのような作業を任されるかまだわかりませんし、天気にもよりますが、最後までしっかり務めたいと思います。
8月16日(金曜日)「感謝」
本日は台風の影響で朝から風が強く、雨も降ったり止んだりを繰り返していました。
そのため、まとまった作業はあまりできませんでした。
きむら果樹園さんでの最後のお仕事は、電気牧柵に絡まった草の除草作業でした。
一番下の段を膝の高さぐらいまで上げて行くのですが、強力に絡みついているところは根気よく切っていかないと全く動かず、かなりの重労働でした。
きむら果樹園さんでは10日間お世話になり、とても濃密で充実した実習でした。作業そのものはもちろんのこと、地方における暮らしについてもたくさん学ぶことができました。みなさんに温かく迎えていただき、大変感謝しております。
その後は民宿日本海さんに送っていただきました。
ここでは私の他にもインターン生がおり、不思議な感覚でした。電波があること、テレビがあること、同年代の人がいること、今までの生活では普通だったことに新鮮だと感じることがとても面白く、同時に寂しくもありました。
夕食はたこ焼きパーティーを行いました。みなさんとても打ち解けていて、私も早くみなさんと同じように仕事を頑張っていきたいと思います。
ちなみに、昨日まではもう寝る支度ができている時間まで夕食が続いていたので、既に眠気を感じていて、明日からこちらでの生活時間に合わせられるか少し不安です。
8月17日(土曜日)「民宿での実習始まり!!」
本日から民宿日本海さんでの実習が始まりました。
最初の仕事は客室清掃でした。シーツを外し、新しいものを付ける作業は蒸し暑さもありかなり大変でした。3ヶ月以上住み込みで働いている方にコツを教えていただきましたが、まだ難しかったです。この1週間で上達したいと思います。
その後は食堂の仕事をしました。伝票の書き方や膳の準備、配膳など覚えることがたくさんありました。本日は曇り空だったのでお客様は少なかったのですが、わからないことが多くそれでも手間取ってしまいました。また、食器棚がたくさんありそれぞれの食器を片付ける場所を覚えられませんでした。食器は食堂だけでなく宿泊のお客様の食事や自分たちの食事でも使うものなので、早急に覚えなければいけないなと思います。
食堂の営業が終わる頃にはエビの殻むきをしました。むきえび丼に使うため身の形が綺麗でないと不格好となり、足など殻が残っていると酸化して黒くなってしまうそうです。注意を払いながら行うため時間がかかってしまいました。
その後は部屋で休みながら、洗濯が終わるごとに大量のシーツを干しました。
民宿での1日目の実習は、周りの皆さんが支えてくださったおかげで無事に終了することができました。明日からはもっと自分で考え、行動したいと思います。
8月18日(日曜日)「ジップライン」
本日は、厚田にあるキャンプ場で行われているジップライン、アツターザンのスタッフとして働きました。今年オープンしたまだ新しいアトラクションのようです。
まずはお客さんに説明するのに自分が理解するため、すべてのコースを体験しました。4つのコースはそれぞれ難易度が異なり、初めはスリルも感じてとても気持ちよかったです。
その後、コースに同行し出発と着地の補助をする人、受付、低い位置を通る際の車の警備をする人に分かれて順に仕事をしました。お盆明けの日曜日のためか、各回お客さんは少なく受付は寂しいものでした。ですが、同行しているときはほとんど一対一になるのでいろいろなお話ができて学べることもありました。
参加者がいない回では自分たちだけで体験し、集客を狙いましたがあまり効果はありませんでした。小さな子供たちが多く、対象年齢が小学生以上であったり、低学年なら保護者同伴でなければならないという決まりがあったり、安全性はもちろん最優先ですがキャンプ場で多くの参加者を募るのは中々難しいなと思いました。いまはキャンプ場や道の駅に来たお客さんに興味を持ってもらって参加してもらう流れのようなので、ジップラインの認知度を高めてそれを目的にして来てもらえるようにしなければ参加者を増やすのは難しいのかなと考えました。
宿に戻ると、夕日がとても綺麗でした。日本海の邪魔するもののない地平線にまん丸の太陽が浮かんでおり、部屋からこんな景色が見られてとても優雅な気分になりました。
夕食はインターン生だけで海鮮丼の食べ放題をさせていただきました。すべての具材が美味しく、こんなに贅沢なことをしたらバチが当たるのではないかと思うほどでした。
本日は自然の中で気持ちよく過ごし、夕食もご馳走をいただいたのでとても英気が養われました。明日からの実習も気を抜くことなく取り組みたいと思います。
8月19日(月曜日)「一升のお米」
本日は宿泊のお客様がおらず、食堂の営業も昨日で終わっているので午後からの仕事でした。
そのため、朝食と昼食はインターン生で集まり料理をしました。朝食は昨夜から仕込んでいたフレンチトーストを焼きました。昼食は昨日の残りの海鮮を使ってパスタを2種作りました。たらこパスタと、和風シーフードパスタです。
シーフードはいくら、鮭、タコが入っておりとても美味しかったです。こちらに来てから贅沢な海鮮ばかりいただいており、味覚が成長してしまいそうです。
作業はまず1階の掃除を行いました。掃除機をかけモップがけをし、トイレ掃除をしました。時間は長くはかかりませんでしたが、蒸し暑くて大変でした。
夕方からは夕食の準備をしました。献立はシーフードカレーとサラダとメロンでした。カレーを焦がさないように煮立たせ、メロンのカットをしました。お客様にお出しする食事に関わるのは初めてだったので、緊張感がありました。その後、お米を洗ったのですがなんとその量が一升でした。お米を洗っていてこんなにも存在感を感じたのは初めてでした。
明日はお休みをいただいたので、出かけてみようと思います。
8月21日(水曜日)「きゅうりのキューちゃん」
本日はまず午前中に掃除を行いました。
1階の掃除機とモップ掛け、客室の清掃です。1階の掃除は2回目だったので手早くできたと思います。客室は連泊のお客様だったため、シーツの交換が必要なく早く終わりました。改めてシーツ交換が大変だということを実感しました。
お昼休憩は長くいただいたので、近くのみさき食堂に昼食を食べに行きました。「元祖浜ラーメン」の幟があったので注文は迷わず浜ラーメンです。塩味であっさりしているのですが、魚介がウニ、エビ、イカ、ホタテ、つぶ貝とたくさん入っておりだしが濃厚でとても美味しかったです。これまで特に好きなラーメンというものはなかったのですが、やっと出会えました。また、常連さんらしきお客さんと店主さんの会話を聞いているのも面白かったです。
その後は気持ちの良い天気だったので近くを散歩しました。道路を一つ抜けると黄金山を背景とした田んぼが広がっていました。稲は穂が垂れ下がっていてそろそろ収穫のようでした。浜益のお米は美味しいと教えていただいたので、新米を食べてみたいなと思います。また、海から道路を二つ超えたらこのような山と田んぼの景色が広がっており、とても贅沢な土地だなと思うと同時に、海と田んぼがここまで近いところはあまり見たことがないので不思議な場所だなと思いました。
夕方からは夕食の準備をしました。きゅうりのキューちゃんを作るために、合計30本ものきゅうりをカットしました。
その後、「魔のきゅうり絞り」と言われる作業がありました。なぜ「魔」かというと、きゅうりは冷凍されており切った後でもシャーベット状で冷たく手が痛くなるからです。ただキューちゃんの美味しさは絞り具合にかかっていると言われたので妥協せずに頑張りました。その結果、しばらく手からきゅうりの匂いが消えなかったです。明日完成したキューちゃんの味を楽しみにしています。他にも、完成していく料理をお皿に盛りつけたり、部屋で召し上がられるお客様に夕食を届けたりしました。ここまでしっかり調理に携わったのは初めてで、お客様への配膳も行ったので直接届けられてやりがいを感じられました。
明日から2連休をいただいたので、最後に石狩を満喫できたらいいなと思います。
ちなみに、8月20日(火曜日)はお休みをいただいたので道の駅あいろーど厚田に行こうと思いました。しかし移動手段がなかったので、ヒッチハイクに挑戦してみました。すると20分ほどで、宗谷岬までドライブへ行っていたおじいちゃん兄弟が拾ってくださり、厚田まで30分ほどかけて送ってくださいました。車での旅がお好きなようで、とても面白いお話をたくさんしてくださいました。
無事にあいろーど厚田に到着すると、偶然にも立教大学の先輩であり今年から厚田の地域おこし協力隊として働いている飯塚さんにお会いしました。するとほかのインターシップが行われている花川の商店街に行くとのことで、乗せて行ってくださることになりました。
約束の時間までは時間があったので、道の駅の売店を見たり北前船に関する展示をみたり、3階の展望エリアでくつろいでいました。その後何気なく目に入った「石狩市探検宝探し」という謎解きに挑戦したのですが、これが道の駅を出て思いのほか歩かなければならず、問題も難しくて苦戦しました。謎解きに導かれて厚田のいろいろなところを周れたのは面白かったです。厚田港朝市はほとんどのお店が閉まっていたのは残念でした。来月からのサケ漁開始に向けてみなさん忙しいそうです。
お昼は飯塚さんオススメの「カントリーキッチンアン」にてカスベの唐揚げや厚田とうふをいただきました。すべて地元の食材にこだわっているようで、とっても美味しく、お母さんも面白く、ボリュームもあり大満足でした。カスベはこちらにきてから出会い2回目でしたが、軟骨の食感にハマってしまったようです。
花川ではあいにくのお天気で、商店街を散策することはできませんでした。インターン生と会い、同じ石狩でインターンシップをしていても全く異なることを行なっていると知りました。自分たちでやることから考えなければならないのはとても大変そうでしたが、商店街に対する達成感はとても大きいのだろうなと想像できます。
無計画な休日でしたが、温かい方々に恵まれてとても充実し、さまざまなことを考える1日となりました。
8月24日(土曜日)「最終日」
本日は厚田キャンプ場のジップライン、アツターザンのスタッフとして派遣されて活動しました。
まずは器具の点検を行いました。カラビナの動きなどは重大な怪我に繋がる危険性もあるため、慎重に行いました。
雨が降ったり止んだらととても不安定な天気で、土曜日ということもあり午前中はキャンプ場にお客さんがほとんどいませんでした。宣伝用にビデオがあったので、私たちも疾走感のあるビデオを撮るために何度も滑りました。どのようなアングルでどのような機能で撮れば気持ちの良さが伝わるかがとても難しかったです。
午後になると晴れ間も出てきて、キャンプ場にお客さんが増えてきたのでチラシ配りを行いました。ただ夏休み終盤だからか子供連れが少なくあまり集客には繋がらなかったです。
実施された回は一度だけでしたが、先週よりもお客さんとコミュニケーションを取りながら一緒に回ることができとても楽しかったです。
帰りの車中で、厚田産業の方と宣伝方法などについてお話しさせていただき、難しさを感じました。そして同時に、特に地方では若者が少なく世代で考え方も違うので、私たち学生の意見はとても求められるということを実感しました。
その後、民宿で一緒に働いている方に、民宿の近くにあるドナルドというお店でソフトクリームを奢っていただきました。とても大きいソフトクリームを最後に味わうことができてよかったです。外は肌寒かったですが、室内でのアイスはやっぱり美味しかったです。
本日で約3週間にわたるインターンシップが終わりました。なかなか経験できないことをたくさんさせていただき、貴重なお話もたくさん伺うことができました。とても充実した生活を送ることができ、きむら果樹園の皆さん、民宿日本海の皆さん、石狩市役所の方々、他にも関わってくださったすべての方々に感謝致します。ここでの経験を活かしてこれからの大学生活を送ってまいりたいと思います。
以上になります。
長いようであっという間のインターンシップでした。得るものがたくさんあり、このような機会を作っていただいた古清水さん、瀬渕さんには大変感謝しています。学生のうちにこのような経験ができたことはとても大きな財産になります。
これからも後輩たちにこのような機会を与えていただけると嬉しいです。