活動の記録(平成24年)
平成24年 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 |
---|
平成24年10月
10月27日(土曜日)ウミベオロジー/石狩海辺学
石狩海岸の自然の魅力を広く発信する、石狩市社会教育施設連携による「いしかり館ネットワーク」事業の一環。紀伊國屋書店札幌本店で、ウミベオグラフィー(展示)を10月27日から11月1日まで、ウミベオロジー(トークイベント)を10月27日に開催しました。当センターでは、石狩海の「環」発見事業の一環である海の映像普及事業として、石狩湾の生物多様性を写した写真約30点を展示。また、8月に実施したテンキ編み教室の紹介や、港と俳句をテーマに9月に実施した俳句のまちいしかり・俳句コンテストの作品を展示しました。
ウミベオロジートーク |
海の生命 |
港と俳句 |
||
|
10月20日(土曜日)はまなすの丘景観保全作業
海浜植物群落が広がる石狩灯台周辺の景観を維持するため、毎年春と秋に、ボランティアによる外来種や内陸性植物の除去やゴミ拾いを行っています。今秋は、市民団体、企業から総勢130名の参加があり、途中からの荒天にも係わらず、ニセアカシア等の除去が進みました。
参加いただきました、以下の団体のみなさまにお礼申し上げます。
石狩市緑化推進協議会、石狩植物愛好会、石狩浜定期観察の会、石狩浜夢の木プロジェクト、ふるさと自然塾、いしかり海辺ファンクラブ、石狩ライオンズクラブ、石狩市ハマナス会(以上市民団体)、NTT東日本(株)、個人参加の皆さん
阿部先生よりあいさつ |
市民団体による手なれた作業。 |
「NTT東日本・北の自然守り隊」さん 総勢100名によるニセアカシア伐採作業。 |
作業後、散策路から石狩川が 一望されるようになりました。 |
10月6日(土曜日)・7日(日曜日)ハマボウフウ交流会in湘南
神奈川県茅ケ崎市でNPO法人ゆいの主催で開催されました。報告はこちら。
平成24年9月
9月29日(土曜日)砂のなるほど教室 ―砂時計と砂絵づくりに挑戦―
砂をテーマに、野外観察と砂時計、砂絵作りに取り組みました。野外観察では、石狩川の河口岸に層を作って堆積している様子を観察し、砂鉄はどこから運ばれどのように堆積するのか、説明を受けるとともに、オリジナルのキットを用いて砂鉄を採集しました。また、海側の砂浜でも砂鉄を観察し、川側と海側の違いを実感しました。午後からは、集めた砂鉄を用いた砂時計作りと、着色した砂を用いて砂絵作りに取り組みました。参加者6名。
河口付近の川岸で砂鉄の層を観察 |
ススキがそよぐはまなすの丘を自然観察 |
海側の砂浜で砂鉄の観察や貝がら探し。 |
集めた砂鉄からさらに純度の高い砂鉄を集め、砂時計作りに取り組みました。 |
色のついた砂で絵に色をつけます。 |
完成した砂絵を持って記念撮影 |
9月9日(日曜日)科学の祭典in石狩出展「海辺のはっぱウォッチング」
こども未来館あいぽーと・石狩市民図書館を会場に、科学の祭典in石狩が開催され、当センターも、石狩浜自然案内人のみなさんと出展しました。海浜植物の特徴を知ってもらおうと、葉っぱの厚さや光沢感、地下茎の長さなどを、クイズや実際触れることで実感してもらいました。
海浜植物の特徴をクイズや実物で学びます。 |
葉っぱのスタンプでハガキをつくっておみやげに! |
9月8日(土曜日)石狩浜魅力発見・フットパスウォーク
石狩浜を歩いて自然や歴史の魅力を発見しよう!ということで、石狩浜のフットパスづくりを目指し、いしかり海辺ファンクラブ主催、当センターとスポーツ健康課共催で、講師に小川巌先生(エコネットワーク)をお招きし、開催しました。
「フットパス」とは、イギリスを発祥とする“森林や田園地帯、古い街並みなど地域に昔からあるありのままの風景を楽しみながら歩くこと【Foot】ができる小径(こみち)【Path】”のことです。石狩浜は、江戸時代には浜中道と呼ばれ、銭函から厚田に至る海岸沿いの道の最も重要なルートでした。先人も眺めた石狩湾の雄大な風景を楽しみながら、海浜植物覆う砂丘を、海浜植物保護センターから川の博物館まで約8kmを歩きました。講師の小川先生からは、海の風景を楽しめる魅力あるルートだとコメントをいただきました。参加者40名。
海に近い砂丘を歩く |
陸側の一番高い砂丘を歩く |
石狩放水路沿いのカシワ林下を歩く |
最後にまとめのお話をいただきました |
9月1日(土曜日)自然教室「ハマナスのジャム作り/ススキの人形作り」
ハマナスの実が熟してきました。ジャムにすると独特の酸味と甘みが楽しめますので、毎年自然教室を開催して、参加者に楽しんでもらっています。
今年は、ジャム作りとあわせて、本町地区の自然と歴史を散策するウォークを行い、本町地区の魅力を発見しました。
午後は、この時期ならではのススキの穂を使って人形づくりに取り組みました。フクロウ、ウサギ、ネズミなど、野性味あふれる人形が出来上がりました。
参加者、午前14名、午後11名。指導・サポートは石狩浜自然案内人の会で行いました。
実を摘んで、中のタネを取り除きます。 |
ジャムを煮ている間はセンター周辺の自然や歴史を見て歩きました |
できたジャムは試食しました! |
午後からはススキの人形を作りました。 |
海浜植物のタネや貝がらで目、鼻をつけて、できあがり。 |
平成24年8月
8月2日(木曜日)自然教室「海浜植物で草木染め」
毎年恒例となった夏休みの「草木染め教室」。今年は、ハマナスの根、花びら、ヤマブドウの茎葉を使って、木綿のハンカチとシルクのスカーフを染めました。
どの色もよく染まり、大成功でした。参加者14名。
天気も程よく、外で作業 |
ハマナスの花びらで染まったハンカチ |
平成24年7月
7月28日(土曜日)石狩浜夏休みミニ自然教室
夏休みの自由研究をきっかけに、海辺の自然に親しんでもらおうと、海辺の素材を用いたクラフト教室を開催中。今回は1回目です。参加者28名。
7月28日(土曜日)親子体験講座「テンキ編み」
海浜植物ハマニンニクを使って籠を編む、アイヌ工芸の「テンキ編み」を実践する連続講座の1回目。今回は、野外観察で石狩砂丘の植生について学びながら、ハマニンニクを採取し、下処理を行いました。次回、コースターを編んでみます。いしかり砂丘の風資料館との連携講座。参加者13名。
炎天下でのハマニンニク採集
7月25日(水曜日)はまなすの丘景観保全作業
石狩青年会議所・石狩ライオンズクラブのみなさんが、石狩灯台周辺の景観保全のため、外来植物(カモガヤ)除去作業を行いました。
7月18日(水曜日)石狩中学校「石狩浜学習」
石狩中学校では、毎年1年生が石狩浜を歩いて海浜植物など動植物やその保全について学ぶとともに、外来植物の除去や海浜植物の播種などに取り組んでいます。今年も、33名が取り組みました。
海浜植物観察 |
外来植物オニハマダイコンの除去 |
7月14日(土曜日)いしかり海のふれあい自然体験教室
浜益区送毛(おくりげ)の海岸で、磯の生きもの採集、観察を楽しみ、海遊びの魅力を発見しました。 この時期にしては、かなり寒い天候となりましたが、子どもたちは夢中になって、カニ、貝、ヒトデ、魚などを採集し、最後は、ミニ水族館をつくり、海の生き物のお話に耳を傾けました。
また、地元漁師さんに「いけす」を見学させていただき、石狩の海で採れる魚や魚介類についてお話を聞きました。参加者29名。
午前中は肌寒い中の活動でした。 |
午後には青空が広がり、みんな夢中で海に入って生き物を探しました。 |
|
漁師さんのいけすを見学させてもらいました。 タコやナマコをさわらせてもらい、 漁師さんのお話にも聞き入りました。 |
捕まえた生き物を水槽に入れて並べ、ミニ水族館をみなで鑑賞しながら、生き物のお話を講師の先生から聞きました。 |
こんな魚(カジカ)も。 |
こんなヒトデや貝、ヤドカリも。 |
平成24年6月
6月30日(土曜日) 自然観察会「海辺の風景再発見の旅」
石狩砂丘の北端望来(もうらい)から石狩川河口、石狩湾新港東まで、石狩海岸の魅力ポイントをバスで巡りました。無煙浜(厚田区望来)で湧出する厚田油田や広大な海浜草原が残る聚富海岸、石狩川河口、志美北三線のカシワ林とその林内に生息するキタホウネンエビなどについて学芸員が案内し、石狩海岸の魅力を再発見しました。参加者46名。
望来の海岸段丘上から石狩砂丘を眺望 |
厚田油田 |
6月11日(月曜日) 講演&ワークショップ「石狩浜の魅力と未来を語ろう」
石狩浜の豊かな自然を次世代へ伝えていくためには、今、何が大切か。先行事例の道東浜中町NPO法人霧多布湿原ナショナルトラスト理事長三膳時子さんを講師にお招きし、霧多布湿原でのファンづくりについてお話いただきました。後半は、グループに分かれてワークショップを行い、石狩浜の魅力と将来像について意見交換しました。様々な立場での意見が交わされ、新たなネットワークも期待されました。
基調講演
ワークショップではこんな意見が出ました
石狩浜の魅力
- 大都市近郊の癒しの空間
- 雄大な自然風景・潮騒
- 花、野鳥、動物、貝殻など
- 海とつながる文化・歴史
- 安全に楽しめる海水浴場
- 海産物、朝市などの「食」
魅力発信の可能性
- 朝市・地引網・サンドアート・食等様々なつながりをもったツアー
- 冬の石狩浜ツアー
- きめ細やかなガイド
- アートによる描写
- 新散策ルートの設定
期待する未来像
- 豊かな自然が残された石狩浜
- レジャー利用と保護区のすみ分けを
- 多くのファンがいる
- 様々な活動と人・地域がつながる輪ができている
ワークショップの様子
平成24年5月
5月12日(土曜日) 海辺の自然塾特別編 ―いしかり海辺学+北の自然史最前線―
石狩浜はじめ、北海道の自然史に関する研究発表13本が、市民や学生、学芸員によって行われました。石狩浜や道内各地で行われている最前線の自然史研究が市民向けにわかりやすく発表され、約40名の市民や学芸員が発表を聴き、情報交換しました。北海道自然史研究会、いしかり砂丘の風資料館と共催。
発表の要旨は北海道自然史研究会ホームページからごらんいただけます。
発表の様子 |
発表の様子 |
翌日は望来方面へ巡見に行きました。 |
平成24年4月
4月21日(土曜日) はまなすの丘景観保全作業
海浜植物群落が広がる石狩灯台周辺の景観を維持するため、毎年春と秋に、ボランティアによる外来種や内陸性植物の除去やゴミ拾いを行っています。今春は、市民団体、企業から総勢100名もの参加があり、精力的な作業により観光シーズンを迎えるにふさわしい景観となりました。
参加いただきました、以下の団体のみなさまにお礼申し上げます。
石狩市緑化推進協議会、石狩植物愛好会、石狩浜定期観察の会、石狩浜夢の木プロジェクト、ふるさと自然塾、いしかり海辺ファンクラブ、石狩ライオンズクラブ、石狩市ハマナス会(以上市民団体)、NTT東日本(株)、(株)山田組(以上企業)、石狩観光協会、個人参加の皆さん
平成24年3月
3月24日(土曜日) 海辺の自然塾第8回「川と海のつながりを学ぶ ―『ワカサギ』の生態研究から―」
北海道立総合研究機構、中央水産試験場の浅見大樹研究員より、ワカサギの生態とそれを取り巻く川、海、湖の環境(プランクトン発生の量やタイミング等)との関係などについて、お話いただきました。石狩湾沿岸域のプランクトン発生が、石狩川水域のワカサギの生息に重要であるとのお話から、川と海が互いに関わり合う石狩湾の生態系の豊かさを感じました。参加者25名。
3月3日(土曜日) 海辺の自然塾第7回「石狩浜の野鳥 ―生態と長期観察からわかること―」を開催しました
石狩鳥類研究会の樋口孝城さんより、1998年から続けている石狩浜とその周辺地域における野鳥の観察・記録の結果について、お話いただきました。石狩地域において、以前は見られていたが近年見られなくなった種(シマアオジ、アカショウビンなど)、以前みられなかったが近年継続的に見られるようになった種(カワウ、ミヤマガラスなど)などについてお話いただくとともに、石狩浜においては、草原性の夏鳥や、旅鳥として水辺で見られるシギ・チドリ類が継続して観察されており、「普通の鳥が普通に見られることが大切である」とお話いただきました。また、地域の自然環境を把握する上での、長期観察・記録の重要性が再認識できました。参加者42名。
平成24年2月
2月11日(土曜日・祝日) エコ育広場2012出展しました
札幌市環境プラザで開催されたエコ育広場2012へ、「海辺の自然に触れてみよう!」をテーマに、ブース出展しました。石狩浜にある自然素材(様々な二枚貝、流れ着いた木の実や木の枝、海岸林のドングリ、海浜植物の種など)を、熱ボンドで板に貼付け、写真フレームを作ってもらいました。材料選びの時には、貝にもいろいろな種類があること、クルミが川を流れて海辺に流れ着くこと、海辺でしか見られない海浜植物の美しい花や地下茎の様子など、紹介しました。約70名の方が取り組みました。楽しかった!という感想のほか、「もっと知りたい!」という声も多く、今後、今回のような出前体験教室を様々な場面で開催していきたいと思います。
スタッフとして活躍された石狩浜自然案内人のみなさま、ありがとうございました。
石狩浜で集めた貝がたくさん並びました。 どの貝を使おうかな~♪ |
選んだ貝や木の実、どうやって並べようか♪ |
夢中です・・ |
実行委員会事務局さんが作ったメッセージボード。たくさんの感想が寄せられました。 |