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メッセージ

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年7月31日更新

市役所を変える、まちが変わる

 右肩上がりの収入をバックにして行政が画一的にすべてを担うこれまでの手法は、すでに限界を迎えました。国も、自治体も、これからの「くに」のすがた、「まち」のありかたを模索しています。この石狩も例外ではありません。カネやモノに多くを期待できない時代にあってこれからの石狩を切り拓く鍵、それはこのまちに暮らす人すべてが、名実ともにまちづくりの主体となって、このまちのことを考え、行動を起こすことだと思います。つまり、石狩市を「共治(きょうち)」のまちに作り替えるということです。

 民の声を活かす条例は、そのための出発点です。この条例により、市役所は、取り組もうとするさまざまな政策について、皆さんにお知らせし、問いかけるようになります。ひとりよがりでなく、皆さんとともにこのまちを考える、このことがこれからの市役所の使命となるのです。どうぞ皆さんも、それぞれの知識、経験、感性をもって、この問いかけにお答えください。

 初は、いろいろな苦労や摩擦が起こるかもしれません。しかし、それを乗り越えた先に、未来の石狩のすがたが見えてくるはずです。道のりははるかに見えるかもしれませんが、立ち止まることなく、着実に歩みを進めていけば、意外とゴールが近かったことに気付くのではないでしょうか。私もこの変革を実現するため、大いにリーダーシップを発揮する覚悟です。すべての市民と市役所とが、率直な意見のやりとりを通して互いの信頼を築きあげ、地域の総力を挙げて石狩を輝かせる日がきっと来ると信じています。
2002年(平成14年)4月

石狩市長 田岡 克介