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検討委員会議事録

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年7月31日更新


第10回市民参加制度検討委員会議事要旨(平成13年 3月 2日 開催)

(主要議題) 市民参加を目的として市が行う個別の手続のあり方
       提言(案)等に対する各委員意見の検討

議事


  • 事務局 資料についての説明。前回の委員会のあと、提言書(案)作成した上で各委員にヒアリングを行った。その寄せられた意見について、修正できるもの、一部事務局で手を加えて修正したもの、この場で再度議論が必要なもの、それぞれについてまとめている。これらに対して検討を加えて頂きたい。

委員からの意見に基づいて修正した部分



  • 石黒委員 11ページの3-3(4)が削除になっているが、これはかなりの議論に基づいて結論が出た部分。公表方法は確かに明らかになってはいるが、市民参加手続を重いものとして扱う必要があるということでシンボリックな意味も含めて議会に提出した方がいいとの理解をしていた。
  • 佐藤会長 あのときの議論では、市民参加手続を踏んだ結果についての公表事項について書面で議会に提出すると試案にあり、それに対してコストの問題や必要性についての疑問が出され、いろいろと話し合った結果、情報の入手方法を示した書面を議会に提出することでいいのではないかとの結論だった。その後よく考えてみると、提言のすぐ前の部分で情報の公表方法として議会に提出する書面に書かれるべき事項はすべて示されれているため、この部分は不要との判断をした。
  • 石黒委員 他の委員に違和感がなければこれでいい。
     次に、8ページからの3-1(1)の表現の意図するところを確認したい。これこれこういう行政活動のうち市民の関心の高いものについては市民参加手続を踏むという表現だと、列挙した行政活動以外には市民参加手続をしないようにも感じられる。議論の中では、列挙した行政活動以外でも市民の関心が高いものについては市民参加手続を行うということで整理されたので、この趣旨は変わっていないということで良いか。
  • 佐藤会長 3-1(1)の参考として巻末に移した表の最後に「その他市民の関心が高いことにより市民参加手続を実施する必要があると認められる行政活動」という規定があるため、いまの発言の趣旨が生かされていると判断した。
     その他の部分は、意見がないようなので修正のとおりとする。

委員からの意見に基づいて一部修正した部分


 6ページ2-3「市民活動を行政がサポートし、市民が自立し、参画するための条件整備を考える必要がある。なお、条件整備の内容を検討する際には、行政からの押し付けでなく・・・」という修正した部分について

  • 石黒委員 「参画」というのは何に参画するのか文章的に気になる。まちづくり活動についてか。
  • 駒井委員 前の部分でも「まちづくり活動に積極的に参画する」という表現があるので、同様に読んでいけると思った。
  • 川中委員 この2-3の本文から、理念づくりから市民活動への参画というように読めるのでは。
  • 駒井委員 自立した市民がさまざまな行政活動や市民活動や広義の意味での参画をして欲しい、そのために目的語を考えずに入れた。あと、ヒアリングのときには「行政からの押し付けでなく」というのも要らないと言ったと思うが。
  • 佐藤会長 「押し付けでなく」を特に強調する必要がないのであれば、その部分は取って良いと思う。目的語の話はどうするか?
  • 石黒委員 何か入れることによって意図から外れてしまうのであればこのままにしておいた方がいい。
  • 佐藤会長 この部分は市民参加理念条例を検討する際の視点ということであげた部分なので、そのままにしてこれも含めてその時に検討してもらうこととしたい。

     「石狩市における市民参加の理念を明らかにする条例の検討を速やかに開始されるよう、強く望むものであります。この点については、本委員会のメンバーも、今後はそれぞれの立場から市の取組みを見守ってまいります。」という修正した表現について。
  • 佐藤会長 ヒアリングでは、理念を明らかにする条例の検討をするかどうか、市の見解を聞かせて頂きたいという趣旨も含めたいという意見だったが、このような提言書にあまりそぐわないので、見解を聞きたいという部分は明記せずにこのような表現にした。市長に手渡す際に、委員の方にも何人か出席いただき、市長に直接聞いて答えてもらうというのはいかがか。
  • 藤原委員 そういう感じでいい。
  • 佐藤会長 その他の部分は、修正のとおりとする。(異議なし)

保留の意見について


 第1章後半部分「あるべきまちの姿をともに考え、その実現に向けて行動するような地域社会を創り上げることを、その目的とするのが適当と考えます。」という表現について

  • 佐藤会長 「より良いまちをつくるために行動するような地域社会を創り上げていくことが目的と考えます」の方が良いという提案だが、より良いまちというイメージが共有されていないところで、ただ行動といってもまずいのではないかと思い保留とした。「あるべきまちの姿」という表現に抵抗があるのなら、「より良いまちの姿」にしてはどうか。
  • 駒井委員 それで良い。あと、「目的とするのが適当と考える」という表現はもっと簡略に、「その目的と考える」で良い。
  • 佐藤会長 ではそのように直すが、この一文は長いので、趣旨を生かしながら通りの良い文章に修正させていただく。
     「これらの条例の検討方法としては、最初に市民参加理念条例を定める、あるいは市民参加理念条例と並行して他の条例を検討するという順序がもっとも適当です。しかし、行政活動が市全体に及ぼす影響の度合いを考えるとこの方面への市民参加を制度化する意義は大きいと思われることや、市民参加理念条例の内容を検討するためにはさらに時間が必要であることに比べ、行政活動への市民参加のあり方についてはたたき台の中である程度整理されていることなどを考慮すると、最初に行政活動への市民参加について定める条例を制定し、その後速やかに市民参加理念条例の検討に着手するのが現実的だと思われます。」という部分について。
  • 佐藤会長 この委員会は、市長から、行政活動への市民参加という意味の市民参加について検討することを依頼されたということを踏まえると、委員からの意見にあった「試案があったので行政活動への市民参加を最初に条例化するのが適当」という趣旨の表現はよろしくないと思うが。
  • 駒井委員 行政活動への市民参加を重点として検討を依頼されたのであって、各委員が行政活動への市民参加条例が最初にあるべきと判断して話合いに入ったのではないという経緯が分かるようにしてほしいという趣旨。
  • 佐藤会長 委員会としては試案の是非だけを検討したわけではない。市民参加理念条例というものも必要であるので、それも早急に制定する方向で検討して頂きたいと提言するという結論になったと思う。このようなことを文章にしたら、原案のとおりになると思うが。
  • 駒井委員 行政活動への参加を優先することについて議論が錯綜したということが残らないような表現が気になったのだが、他の人が特に違和感がないのであれば、原案のとおりでも良い。
  • 川中委員 表現のことなのだが、前半部分の文末「適当です」を「適当だった」と過去形にし、それに合わせて後半も含めて表現を変えれば、経過が読み取れるようになるのではないか。
  • 佐藤会長 あるいは、「市民参加理念条例を先に検討するという順序がもっとも適当だという意見が大勢を占めました。しかし・・・」と続けて、最後は「当面現実的だという結論に至りました」という表現か。
  • 藤原委員 「市民参加理念条例の内容を検討するためにはさらに時間が必要であることに比べ、」の「比べ」は要らないと思う。
  • 川中委員 「必要であること、」と切ったらどうか。
  • 佐藤会長 ではそのように修正する。

条例の名称について



  • 佐藤会長 委員からは、「行政活動への市民参加推進条例」、「行政参加条例」、「まちづくりへの市民参加推進条例」、「市民参加」と「推進」が含まれる名称、という意見が出ているが、「行政参加」は一般化していない言葉だし、行政が何かに参加するような意味にとられるおそれがある。また、「まちづくり」という言葉は中身よりも広い感じがする。理念の部分が持ち越しになってしまっていることを考えると内容と合っていないという印象を受ける。
  • 駒井委員 「まちづくり」という言葉は親しみやすくて良いが、今回の条例にはぴったり来ないという感じがする。
  • 川中委員 まちづくりというのは次回にとって置きたい。
  • 佐藤会長 では、「行政活動への市民参加推進条例」でよろしいか。(異議なし)

試案に対する意見への回答について



  • 川中委員 この委員会でも、悩みながら議論してきた結果がこうなったという、場合によっては委員が意見を提出した方と共感できるような場を設けられたら良いと思う。試案に対する意見についてもストレートに回答するのではなく、頂いた意見を大切に扱い議論したという部分も明記したい。
  • 佐藤会長 お寄せいただいた意見にはもっともだと思われる部分も多々あり、提言書に取り入れた部分もある。また、いろいろ検討した結果意見とは異なる趣旨になった部分もあるという趣旨のものを最初に示し、現時点での本委員会の検討結果は云々という感じで回答するように整理したい。あと、住民投票条項について言及している部分は、「他にあるような条項なら、あえて規定しなくても住民投票を実施できる」と言い切ってしまわないほうが良いと思うので、そのあたりも修正する。

その他


今後の予定

  • 事務局 提言書については、会長と相談しながら最終案をつくる。その内容を、各委員に確認して頂き、三月中に市長に提出することになる。その後市の方で条例案をつくり、7月ぐらいにはパブリックコメント手続をとって、9月の議会に提出する予定で作業を進める。
  • 小杉委員 マスコミへのPRはどのようにするのか。答申を手渡すのは一つの区切り。全国にも無いような、ニセコにも負けないようなものだと宣伝することが必要だと思う。メディア対策がイコール市民対策に繋がる。

閉会



  • 佐藤会長 勉強会も含めると10回以上にわたり、皆さんにお集まりいただき議論してきた。各委員の意向がすべてそのまま取り入れられなかった部分もあるが、全国的にも決して引けを取らないような条例をつくるという提言ができたことは会長としてもうれしく思う。
     また、市におかれてもこの提言を踏まえてしっかりした条例を作り、石狩市というのはよくやってるなと全国に発信できるような仕組みをつくっていただきたい。
     ありがとうございました。
  • 今回を持ちまして市民参加制度検討委員会議は終了いたしました