保全対策
美しい海浜植物や雄大な海浜景観は、レジャーをはじめとする過度な利用により次第に失われつつありました。近年では、気候変動や外来種の定着などの影響によって本来の成帯構造が失われてきています。
当センターでは、海辺の自然環境の持続可能な利用のために、自然環境の保全のための意識啓発とともに、石狩市海浜植物等保護条例に基づく海浜植物等保護地区の指定など、保全対策に取り組んでいます。
石狩浜の保護・保全区域の状況
はまなすの丘(河口地区・生態系保護地区)
石狩川河口の海側16.5ヘクタールは、石狩市海浜植物等保護条例で定める海浜植物等保護地区の生態系保護地区として「河口地区」に指定され、車の乗り入れや植物採取等、生態系に影響を及ぼす行為は禁止されています。
ハマナス、イソスミレとともに、他の地域で激減したハマボウフウが群生します。
保護地区を含む約45ヘクタールは、はまなすの丘公園となっており、散策用の木道が設置され自然散策が楽しめます。


れています。

ボウフウの群生
聚富原生花園(聚富地区・生態系保護地区)
石狩川河口右岸、北石狩衛生センター北側の7.8ヘクタールは、石狩市海浜植物等保護条例で定める海浜植物等保護地区の生態系保護地区として「聚富地区」に指定され、車の乗り入れや植物採取等、生態系に影響を及ぼす行為は禁止されています。ハマナス、エゾスカシユリ、エゾカワラナデシコなどが群生し、6月から7月には、原生花園の風景が広がります。
この地区の海側には、テンキグサやハマヒルガオの群生する海岸砂丘が広がっています。

咲き競う6月


な海浜植物の群生地が広がっ
ている。
弁天地区・親船地区(自然ふれあい地区)
石狩浜海水浴場をはさむ両側約15ヘクタールは、平成25年7月1日より、石狩市海浜植物等保護条例で定める海浜植物等保護地区の自然ふれあい地区に指定され、平成30年5月1日に親船地区が、東埠頭側に約1.2キロメートル、約15ヘクタール拡大され、全体で約30ヘクタールになりました。自然ふれあい地区では、車の乗り入れ、植生の維持に影響を及ぼす植物採取等、自然環境の維持に影響を及ぼす行為が禁止されています。
ハマニガナ、テンキグサ、コウボウムギ、ハマヒルガオが群生し、イソコモリグモなど海浜特有の動植物がみられ、海辺の環境を学ぶ場として、活用をすすめます。



砂丘地域(親船地区西端~石狩湾新港までの地域)
海岸管理者である北海道は、植生保護のため、看板やロープ柵によりバギー車やバイクなどの車両の乗り入れを防止しています。
石狩湾沿岸海岸保全基本計画(平成15年北海道策定)では、この地域の利用規制等を含めた植生の保護復元を目指しています。

看板と柵

このページに関するお問い合わせ
環境市民部 石狩浜海浜植物保護センター
〒061-3372 北海道石狩市弁天町48番地1
電話:0133-60-6107 ファクス:0133-60-6146
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