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外来種について

印刷用ページを表示する 掲載日:2021年9月6日更新

■外来種とは

 「外来種」とは、もともとその地域にいなかったのに、人間によって他の地域から持ち込まれた生き物のことを指します。
 国外由来の生き物に限らず、国内の他地域から持ち込まれた生き物も、その地域にとっては外来種になります。

■外来種の問題点とは

 外来種が入り込むと、地域固有の生態系のバランスが崩れるだけでなく、人の生命・身体、農林水産業に悪影響を及ぼす場合があります。
 
生態系への影響 人の生命・身体への影響 農林水産業への影響

◆[捕食]在来種を食べる

◆[競合]在来種の生息・生育環境や食物を奪う

◆[遺伝的かく乱]近縁の在来種と交雑して、雑種をつくる

◆毒のある外来種にかまれたり、刺されたりする

◆感染症を媒介するおそれがある

◆農作物や漁業の対象種を食べたり、危害を加える

 

■外来種被害予防三原則

 外来種による被害を予防するために、次の三原則について皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。
 
入れない

影響を及ぼすおそれのある外来種を“入れない”

 外来種をむやみに非自然分布域に入れないことが重要です。

捨てない

飼育・栽培している外来種を“捨てない”

 ペットや観葉植物は、最後まで適切に管理(捨てない、逃がさない、放さない)してください。
拡げない

野外にいる外来種を他の地域に“拡げない”

 すでに定着している外来種を他の地域に拡げないことが大切です。

 

■特定外来生物(特定外来生物法)について

 「特定外来生物」とは、国外由来の外来種のうち、特にその影響が大きいとして「外来生物法(特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律)」により指定されている生物です。
 特定外来生物は、飼育・栽培、生きたまま他の場所への運搬、野外への放出、譲渡などが禁止されており、違反すると罰則があります。

■石狩市で確認されている特定外来生物の例

●アライグマ

アライグマ写真(正面)
アライグマ写真(背面)
 北米原産。ペットとして輸入されたものが、逃げ出したり捨てられたりして野生化し、北海道各地に生息域を拡大しています。在来種を食べて生態系に影響を及ぼすほか、農作物を食べて農業被害をもたらしています。

●セイヨウオオマルハナバチ

セイヨウオオマルハナバチ写真
 ヨーロッパ原産。トマト等のハウス栽培で、受粉などのために導入されましたが、一部が野外に逃げ出し、定着しました。在来種のマルハナバチと営巣場所や餌資源を取り合ったり、植物の受粉に影響を与えるなど、生態系への影響が懸念されています。

●オオハンゴンソウ

オオハンゴンソウ写真
 北米原産。キク科の多年草で、観賞用として持ち込まれたものが野生化しました。繁殖力が強く、在来種の駆逐が懸念されています。

■指定外来種(北海道生物多様性保全条例)について

 「指定外来種」とは、外来種のうち、道内の生物多様性に著しい影響を及ぼし、またはそのおそれがあるとして「北海道生物多様性保全条例(北海道生物の多様性の保全等に関する条例)」により指定されている生物です。
 指定外来種は、野外に逃げないよう、適切な飼育や栽培、保管、運搬が義務付けられています。また、野外に放したり、植えたり、まいたりすることが禁止されています(中止命令に従わない場合には罰則を受けることがあります)。

■石狩市で確認されている指定外来種の例

●アズマヒキガエル

アズマヒキガエル写真
 もともと北海道には生息していなかった国内外来種です。
 市内では、石狩川付近の田畑が広がる地域で多く確認されており、石狩浜の周辺や沼でも確認されています。
 (南は船場町周辺から、北は厚田区望来あたりまで確認されています。)※令和3年度現在
【関連情報】

●トノサマガエル

トノサマガエル写真
 もともと北海道には生息していなかった国内外来種です。
 市内では、石狩川付近の水田で多く確認されており、石狩浜の沼でも確認されています。
 (南は船場町周辺から、北は厚田区望来あたりまで確認されています。)※令和3年度現在
【目撃情報募集】
 外来カエルの目撃情報を募集しています。

いしかりカエル便り

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