石狩紅葉山49号遺跡低湿地部発掘調査概要報告

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ページID 1004729  更新日 2025年2月28日

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石狩紅葉山49号遺跡は、札幌市の北にある石狩市の花川608番地を中心にあります。遺跡の面積は、まだ確定しておりませんが発掘区周辺を含めると数万平方メートルに上ると見られています。発掘調査は、遺跡を含む5.8ヘクタールが遊水池となるため平成7年から始まり、約2万平方メートルを発掘し平成14年度に一段落しました。

遺跡の年代は、縄文時代前期中葉から同中期末(5500年前から4000年前)、続縄文時代初頭(2000年前)、擦文時代前期(1100年前)、江戸時代後期のアイヌ文化(300年前)の各時期の遺物遺構が出土しています。本遺跡の特徴は、縄文時代中期末の旧河川を中心とした低湿地遺跡があることです。

1999年に、縄文時代中期末頃の多量の木製遺物と木製遺構を含む川跡が発見され、低湿地遺跡でなおかつ漁労主体の生産遺跡であることが明らかになりました。縄文時代の川は4400年前から3900年前頃に流れていたと考えられています。現在調査は一段落し、整理作業中です。報告書の刊行は平成17年の予定となっています。この概要報告は、正式報告に先だって特に注目される低湿地遺跡の概要を紹介するため作成されたものです。

この概要報告で使われているCGは、発掘現場で出土した遺構・遺物をトータルステーションにより観測し、その3次元のデータをもとに作られています。CGによる遺構・遺物の復元や回転映像によってその大きさや特徴的な形、また道具としての使われ方などを視覚的にイメージしやすくなります。

CGを作成するために「CAD」「3Dモデリングソフト」が用いられ、この概要報告については「ホームページ作成ソフト」など市販のソフトによって作成されています。

注意

  • この概要報告に記載されている「WP」とは、杭列および柵を示す記号です。
  • 各遺物の実測図の計測値に記載されている層位「4-3層」は、本来「ローマ数字の4」が正しいのですが、Macintoshによる文字化けを避けるために、便宜的に数字の「4」に変更されていることを予めご了承お願いします。

このページに関するお問い合わせ

教育委員会社会教育部 文化財課
〒061-3372 北海道石狩市弁天町30番地4
電話:0133-62-3711 ファクス:0133-77-5011
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。