給水装置の老朽化について
給水装置とは
まず、給水装置についてご説明します。水道法第3条第9項において、需要者に水を供給するために、水道事業者の施設した配水管から分岐して設けられた給水管及びこれに直結する給水用具の総称を給水装置と規定しています。
給水装置は、配水管からの分岐から蛇口までであり、これらは水抜き栓や屋内外の給水管、蛇口までを言います。ただし、給湯用貯水型ボイラーや給水装置と直結していない浄水器などは、給水装置には該当しません。
ここでは、給水管について述べさせていただきます。
給水管の現状
石狩市(当時:石狩町)は昭和40年代後半から昭和50年代に、札幌市のベットタウンとして大規模団地が造成され急激に人口が増加しそれに伴い住宅の建設ラッシュが始まりました。
当時の給水管は、錆びやすい鋼管や耐久性が弱い塩ビ管などが使用されています。これらの給水管は長年の使用により、錆による赤水や経年劣化による漏水が発生することがあります。これらは一般的に老朽化といわれています。
現在、石狩市において給水管の老朽化に伴う問い合わせ等が多くなっています。
また、石狩地区の水源は、ミネラル分が多く含まれる地下水であったため、管内にミネラル分の結晶化した粒子が付着し水圧の低下などの原因となっています。
給水管の耐用年数
給水管の寿命(耐用年数)については、特に定めはありません。給水管の寿命は、管の種類や使用条件によって異なります。
平成10年に国で公布された省令では、建築附属設備として耐用年数15年としていますが、給水管の使用状況等によって老朽度合いも違い給水管の更新判断は難しいところとなっています。
給水管の更新工事
とはいえ、給水管の老朽化は確実に進んでいます。口にされる水を通ってくる給水管ですから、いずれは更新を考えなければなりません。
家の入り口まで、清浄な水が送られていても宅内で錆などによって着色されると、飲み水に違和感を抱きます。
どのタイミングで更新するかは、老朽化の事象が発生してからか、または十数年ごとに更新するかは、難しい判断になります。
さらに、給水管は設置された方の所有物ですので、更新は所有者のご負担となります。更新には多額の費用を要しますことから各所有者の諸事情もあると思われますので、屋根や外壁などの更新と同じく計画的にお考えになっていただきたいと思います。
更新工事の方法
水道技術は、日進月歩で現在は多様な給水管があります。建設ラッシュ当時の給水管といえば、主流が鋼管や塩化ビニル管でしたが、今は錆に強く柔軟性がある樹脂系の管が多く使われています。
これらの管は、耐久性も有り錆びることは先ずありませんので、安心してご使用いただけます。また、強靭で錆び難いステンレス管などもありますので、管の選定には施工業者(石狩市指定給水装置工事事業者)と十分協議することをお勧めします。
また、壁の中に配管する隠ぺい配管は美観的なメリットはありますが、更新工事や修繕工事のときに壁を外さなければならないときも有り、工事費が嵩むこともありますので、十分ご承知ください。
いずれにしても、工事を実施する際は、維持管理も含めた視点を持って施工業者と十分協議することが大切です。
石狩市では、更新工事の相談は承りますが、業者の斡旋は行っておりませんので予めご承知ください。
- 水道の総合的なお問い合わせ先
石狩市建設水道部水道施設課 電話:0133-72-3135 - 給水管の更新や給水管修繕工事等のお問い合わせ先
石狩管工事業協同組合 電話:0133-73-8658
このページに関するお問い合わせ
水道部 水道施設課
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電話:0133-72-3135 ファクス:0133-75-2273
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