柵 (WPP)
出土状況写真
「柵」は破損品も含め、32枚出土しています。形は長方形で、縦木の根元と横木の両端が削られています。
WPPは最大級の一枚で縦2.3m、横1.4mあり、横木五本、ブドウツル3本の計8段で格子状になっています。
上部から横木、ツル、横木、ツルと交互になっていますが一番下(川床に接する側)は、横木、横木となっています。
実測図<部分>
- 縦(メートル)
- 2.3
- 横(メートル)
- 1.48
- グリッド
- 3317
- 層位
- 4-3層
- 備考
- 図はツルの編み込みの部分と一番下の横木の実測図です。
イメージ図
柵は下流側に打ちこまれた支柱に持たせかけるようにして使われたと推定されます。川幅や深さによって組み合わせて連結し、使われたと考えられます。当時の川幅は10m前後、水深(川の中心で)1m前後と推定されます。
柵の結び目、拡大写真
「柵」は横木とブドウツルの編み込みにより格子状となっています。横木はヤマブドウの外皮と木の皮が巻かれ、縦木に固定されています。
外皮は長さが不明ですが、幅1cm前後のものを縦木と交差する部分で2重に襷(たすき)がけにし、次に横木にらせん状に巻いて移動し、次の縦木をまた襷がけにするという繰返しによって作られています。
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