WP-P~22
WP-P~22は「柵(仮称)」とした格子状のフェンスで、大半のものはトネリコ属(ヤチダモと思われる)を割った木を使用しています。
「柵」はエリの支柱の上流側に設置する魚遡上妨害装置です。
出土状況
WP全体

WPP

この「柵」は縦2.3メートル横1.4メートルのもので、出土した「柵」の中で最大級の一枚です。写真右手が川底に置かれる側で、先端が尖らせてあります。また、この「柵」は3本のヤマブドウの蔓と5本の横木で固定されています。縦木は29本あります。
復元図1

「柵」の分布にはさほど特徴はありませんが、WP-18,22のように重なって出土したものもあります。
WP-Pは「柵」の端に杭が突き通っています。この部分にはヤマブドウの蔓もありこの「柵」を使用する際の様子が伺われます。
復元図2

この図は、「柵」の分布を少し高い位置からみた図です。格子目は10メートルグリッドで人の身長は1.5メートル、サケは体長1メートルです。
また「柵」が一部うねっているように見えるのは、出土状況をそのままの高低差で示しているためです。
WPP想像図
この想像図は倒れているものを立てた状態に復元したものです。
ここでは杭は出ているものの支え木は出土していないので、支え木などは書いていません。
しかし、WP-23や24の調査結果をみると支柱と支柱との間には水面近くと川底に横木が渡されていたと考えられます。
WPP断面図
この断面も出土状態を主に推定したものです。
回転映像

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