第4回:タモ(2011年1月)

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ページID 1004807  更新日 2025年2月28日

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写真:発掘時のタモ

全長(ミリメートル)
1835
幅(ミリメートル)
428
厚さ(ミリメートル)
23
樹種
クワ科クワ属

勝手なつぶやき

縄文人は素晴らしい知恵の持ち主
Y字型の枝でタモの枠を作りブドウのツルの樹皮を巻いて作っているんですよ
ここでも本当いい仕事していますね

発掘時タモの周りの粘土は見た事のない綺麗なブルーグレー
タモも感動ですがこの粘土にも目を奪われました
陶芸は経験ありませんが この粘土を使って作ったら
どんな作品が出来るんでしょうね

当館の学芸員さんから炭素年代測定について学ばせていただきました
さび付いた頭には、奥が深くて難解・・・

早い話が生物の遺体中の炭素14が現在の1月2日であればその生物は5,730年前に、
1月4日であれば11,460年前に、では1月8日、1月16日であれば
それぞれ何年前に死んだことになるんですか、と突然の質問
答えはえ~~と 1月8日 17,190 年前 1月16日 22,920年前です(※↓学芸員より勝手に補足)
単純計算で答えは出ますが なかなか理解できないおばさんグループです

縄文人の技術の高さにも感心… それを年代測定したりする今の科学技術も
私達凡人から見ればため息ものです。
詳しくお知りになりたい方は、優しく教えてくれる志賀学芸員までご連絡下さい

(まがたまちゃん 2011年1月)

※学芸員より、勝手に補足…

生物の身体などをつくっている炭素の中には、ふつうの炭素原子の他に、
「炭素14」という特殊な炭素原子がチョビっとだけ混じっています(放射性同位体)。
炭素14は、少しずつ別の原子(窒素(ちっそ))に変化していきます。

死んだ生物の体の中の炭素14が、どんどん窒素原子に変わっていって
残っている数が半分になってしまうのに、5730年かかります。
さらに、残った炭素14(数は2分の1)がもう半分の数(4分の1)になるのには
もう5730年かかります。
(その後も5730年ごとに、半分、半分の半分、そのまた半分… と減っていくのです。)

次回は「松明(たいまつ)」を紹介します。

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