第7回:尖り棒(2011年6月)

Xでポスト
フェイスブックでシェア
ラインでシェア

ページID 1004810  更新日 2025年2月28日

印刷大きな文字で印刷

写真:尖り棒

全長(ミリメートル)
1013
幅(ミリメートル)
32
樹種(ミリメートル)
ブナ科コナラ属コナラ亜属コナラ節

勝手なつぶやき

先がとんがっているから尖り棒。これは何に使ったのかはっきり分かっていません。一説には土に穴を掘り、根などを掘る道具、また木の皮をはがす道具ともいわれています。

紅葉山49号遺跡のものは全体を削り出して形を整えた、ていねいな作り方をしています。そして先端は一定方向に押しつけたように少し丸くなっています。これから、ある程度固いものに押しあて突くような使用法をしていたのだろうと思います。土を掘っただけではこうならないと思います。おそらく木の皮をはがした道具の可能性が高いのではないでしょうか。

木製品を作る工程には木の皮をはがす必要があり、また木の皮そのものを使うためということも考えられます。きれいにはがした皮は器や舟などにも使えます。49号遺跡では、木の皮を使った器が出ています。

(学芸員T 2011年6月)

次回は漆塗りの容器を紹介します。

このページに関するお問い合わせ

教育委員会社会教育部 文化財課
〒061-3372 北海道石狩市弁天町30番地4
電話:0133-62-3711 ファクス:0133-77-5011
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。