第8回:漆塗りの容器(2011年7月)

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ページID 1004811  更新日 2025年2月28日

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写真:漆塗りの容器

全長(ミリメートル)
192
幅(ミリメートル)
141
樹種
クワ科クワ属?

勝手なつぶやき

石狩紅葉山49号遺跡では、木に赤漆を塗った容器が出ています。
残念ながら全体の形は不明ですが、容器の柄の部分ではないかと思われます。

縄文人は6000年あるいは9000年前から漆を木や布に塗って飾りに使っていました。
漆の色には赤、黒、茶(漆そのままの色)があります。
漆を塗るとつややかで木製品も一段と美しく価値が上がったのでしょう。

掘り出す寸前までもっと形があったらしいのですが、壊してしまいました。
残念です。

(学芸員T 2011年7月)

なぜ壊れてしまったのか(こっそり教えちゃいます)

その場所で発掘作業していた方は浅鉢に気付かず
土と一緒に原形を留めることなく捨ててしまったのです。
ほんの少し残っていた破片を見た学芸員「これは漆塗り?」
それから捨てられてしまった浅鉢の捜索開始・・拾い集めた破片で復元となったのです

低湿地の木製品発掘はとても難しい作業なのです

海なら魚群探知機!金属なら金属探知機!
でも木製品は何処に埋まっているのか見当もつかず…
だから細心の注意を払い 土をミリ単位で削っていきます。

余談ですが私この時白髪が増えました 神経の使い過ぎだったのかしら?
決して老化じゃありませんよ
(勾玉ちゃん)

次回は「アクセサリー」です。

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