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石狩市厚田マイクログリッドシステムによる太陽光とグリーン水素を活用した地域づくり

印刷用ページを表示する 掲載日:2022年6月7日更新

石狩市厚田マイクログリッドシステムについて

石狩市の北部には、大規模災害時に陸路の寸断などにより孤立しやすい地域があり、同時に長時間の停電が起きるなどエネルギーの安定供給に対する地方部特有の課題を抱えております。北海道の地方部の多くは同様の課題を抱えており、この課題を解決するには、地域に有るエネルギーを地域で上手に使う仕組みを構築することが重要です。
地域で生み出すエネルギーを地域で使う、エネルギーの地産地活の新しい電力供給モデル「石狩市厚田マイクログリッドシステム」が令和4年3月31日に石狩市厚田地区に完成しました。
本システムにより太陽光による再エネ電力を近隣の5つの公共施設へ供給し、災害時(停電時)には蓄電池と水素による電力を指定避難所である厚田学園の体育館に供給します。
令和4年4月1日より、石狩市厚田マイクログリッドシステム運営事業として、高砂熱学工業株式会社が出資する特別目的会社である石狩厚田グリーンエネルギー株式会社が設備の維持管理などの運営業務を行います。
石狩市は、今後もエネルギーの安定供給による地域の防災力向上の実現に取り組みます。

システムの特徴

  • 小規模集落で限定的な送電網(マイクログリッド)を構築

災害などで地域が孤立しても送電し続けられる仕組みを構築し、エネルギーの安定供給を実現します。

  • 再エネ由来の水素を貯蔵・利用

 太陽光発電の余剰電力で水素を製造し貯蔵します。停電時には、水素から製造した電気と蓄電池からの電気により、指定避難所へ約72時間電力供給をし続けられる仕組みを構築しました。

  • 系統電力も併用して停電リスクを低減

再エネの供給が困難となった場合でも、系統電力を利用することで、送電継続が可能な仕組みを構築しました。 

石狩市厚田マイクログリッドシステム石狩市厚田マイクログリッドシステム(コンテナ類)位置図

システムの仕様

  1. 太陽光発電設備

出力165kW(1枚あたりの出力430W×380枚)(PCS出力165kW)

  1. 水素エネルギーシステム

水電解装置 1N㎥/h
燃料電池出力 2kW
水素タンク貯蔵容量 1MPa未満 120N㎥

  1. 蓄電池システム

最大出力50kW/容量168kWh

  1. 可搬式蓄電池

最大出力12kW

アクセス

【所在地】
石狩市厚田区厚田106-4
道の駅石狩「あいろーど厚田」第3駐車場に隣接

【車でのアクセス】
JR札幌駅から創成川沿いの石狩街道を約30分北上すると、茨戸分岐点があります。ここの道路標識に従って、厚田・浜益・留萌方面の国道231号を約40分走ると到着します。

【バスでのアクセス】
北海道中央バスの札幌ターミナルから、道の駅石狩「あいろーど厚田」行きに乗車して約100分。終着で下車し、徒歩すぐ。

※本システムは、電気設備のため大変危険ですので柵の中への立ち入りは禁止しております。

石狩市厚田マイクログリッドシステムの運営について

 本システムの運営は、官民連携手法であるコンセッション方式により民間事業者の経営ノウハウや先進技術、創意工夫を活用した事業運営を行います。
 コンセッション方式は、設備の所有権を市が有したまま、運営権を事業者に付与することで、事業者による安定的で自由度の高い運営を可能にすることができます。
 民間ノウハウを活用したシステム運用により環境性・経済性効果の最大化を目指します。

運営会社(エネルギーマネジメント事業者)

石狩厚田グリーンエネルギー株式会社
(高砂熱学工業株式会社札幌支店が設立した特別目的会社)

主な業務内容

  • 経営に関する業務(財務管理、電気利用料金の収受、エネルギーマネジメント等)
  • 対象設備の維持管理(修繕、保安管理)
  • 附帯提案事業、任意事業

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