いしかり砂丘の風資料館の

展示物を“勝手に”紹介



第11回 風の会、大人の修学旅行に参加する の巻

(記録係M 2011年12月)

“風の会”の研修旅行として、去る10月28日(金) シービーツアーズ企画「大人の修学旅行 大島博士と学ぶ 北の縄文遺跡群を訪ねて 函館・伊達編」という団体旅行に、ご指南お目付け役I氏・会のメンバー5名(1名は残念ながら今回は参加できず)・サポート会員会員ナンバー3(?)で今回の記録係Mの計7名で参加してきました。

1日目 10月28日

−修学旅行の始まり−
小春日和で修学旅行にはぴったりの日。麻生バスターミナルに集合した私達7名を乗せたニセコバスNo.89は、他に参加される方々の集合場所となっている札幌中央バスターミナル・室蘭に寄り、最初の目的地伊達市へと向かいました。

−大島直行博士と合流−
「史跡 北黄金貝塚公園」でバスを降りた参加者達をとびきりの笑顔で迎えてくださったのがツアーのタイトルにお名前のある大島直行博士でした。北黄金貝塚公園は縄文時代の原風景と高い精神文化がわかるように整備されたという説明を受けながら復原されたA´地点貝塚のある小高い丘を登りました。その後、湧水近くの水場の祭祀場、出土品を展示した情報センターを見学して、あっという間に移動時間となってしまいました。

−昼食−
研修旅行といえども、やはり食べることは楽しみの1つ。「京料理ひろや」で松花堂弁当を目で舌で美味しくいただきました。このお料理には市内で摘まれた柿の葉が添えられていて、お店の話では伊達市が柿の木の北限ということでした。

−函館に向かってレッツゴー−
伊達から函館まではバスに乗っている時間が長い!その時間を利用して大島博士のユニークでパワフルなレクチャーが行なわれました。「縄文土器における女性性と3と4という(他にも数字があったような)重要で必然的な数と月の満ち欠けの関わり、天体の中でも月に対する縄文人の特別な思い」という内容だったと思います。(昼食後の揺れるバスの中でバス酔い体質の記録係Mはメモを取ることができなかったのと、大島博士が月と星の話を熱く語ってくださっているのに、時折、月も星もない深い闇夜へと引き擦り込まれていたので・・・。大島博士、本当にゴメンナサイ。)

−国際シンポジウムウエルカムパーティー−
29日から行なわれる“日本とドイツの交流150周年と函館市縄文文化交流センター開館を記念してのフォーラム”に出席される国内外のお客様を歓迎する夕食会に参加しました。会場は金森レンガ倉庫にある函館ビヤホール。飲み放題ではなかったけど、お料理は美味しく量も満足のいくものでした。でも、残念ながらそのお客様達と交流する機会はありませんでした。

−函館山夜景−
ロープウェイが定期点検で止まっているということで、山頂までバスで行きました。徐々に眼下に見える夜景もキレイでしたが、山頂からの星空も夜景も100万ドル以上でした。

2日目 10月29日

−函館山再び−
函館山ロープウェイ クレモナホールでシンポジウムが行なわれるため、観光道路を再び登っていきました。原生林の中を抜け、夜とまた違った景色を眺めながら会場へ向かいました。

−国際シンポジウム 縄文文化とユーラシアの様相−
「縄文文化とユーラシアの様相」が今回のシンポジウムのタイトルでした。私達は次の目的地に行くため会場を12時に出なくてはいけなく、来賓挨拶・基調講演・事例報告の2タイトルまでを聴講しました。片耳で発表者の声を、もう1つはイヤホーンで同時通訳を聴きながらパワーポイントを見るという初めての経験をしました。

−函館市縄文文化交流センター−
“函館市縄文文化交流センター”は函館市臼尻町にあり、10月1日にオープンしたばかりの出来たてホヤホヤの施設で、縄文人の自然観や精神世界を体感し縄文のこころと交感するところです。ここで再び合流した大島博士の案内で縄文時代の遺跡から出土した数々の貴重な展示品を見ていきました。中でも特出するのが著保内野遺跡から出土し2007年に国宝に指定された「土偶」中空土偶の愛称カックウでしょう。大島博士いわく、月光に照らされるをイメージした照度の中にカックウはいるのだそうです。もっとゆっくりじっくりと展示品を見たかったのですが、ここでも時間という壁に阻まれてしまいました。大島博士ともお別れして、修学旅行も帰り道です。
中空土偶カックウ
(函館市縄文文化交流センターの展示)
カックウ、横から
中空土偶の国宝指定書 センターの前で


修学旅行を終えて・・・みんなの感想






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