風水害に対する備え
印刷用ページを表示する 掲載日:2019年3月13日更新
風水害の基礎知識
台風の基礎知識
- 台風とは、熱帯地方の海上でできる低気圧のうち中心付近の最大風速が17メートル毎秒以上のものを言います。
- 台風が接近すると、気象台では台風に関する情報を随時発表します。台風の強さと大きさ、現在の位置、予想進路、中心付近の風圧などが発表されますので、情報をよく聞き、風水害に備えましょう。
- また、最後には低気圧になりますが、台風並の雨と風で被害をもたらすことがありますから、引き続き警戒が必要です。
1時間の雨量の目安
- やや強い雨(10から20ミリ) ・・・ ザーザーと降り、地面からの跳ね返りで足元が濡れる
- 強い雨(20から30ミリ) ・・・ 土砂降り。傘をさしていても濡れ、車ではワイパーを早くしてもみづらい
- 激しい雨(30から50ミリ) ・・・ バケツをひっくり返したような雨。道路が川のようになる
- 非常に激しい雨(50から80ミリ) ・・・ ゴーゴーと降り続き、滝のような印象を受ける。視界が悪くなり車の運転は危険
- 猛烈な雨(80ミリ以上) ・・・ 息苦しくなるような圧迫感があり、恐怖を感じるレベルとなる
風と被害の目安
- やや強い風 (10から15メートル毎秒)
風に向かって歩きにくくなる。樹木全体が揺れ始め、高速運転中では横風に流される感覚を受ける
- 強い風 (15から20メートル毎秒)
風に向かって歩けなくなり、高所での作業は極めて危険になる。電線が鳴り始める
- 非常に強い風 (20から30メートル毎秒)
何かにつかまっていられないと立っていられなくなる。看板が落下する恐れがある
- 猛烈な風 (30メートル毎秒以上)
屋外での行動は極めて危険になる。多くの樹木が倒れ、走行中のトラックが横転する可能性がある。
風速40メートル毎秒になると、倒壊する住宅も出てくる。
(注) 風速は10分間の平均風速です。最大瞬間風速は、この約1.5倍から2倍になります。
大雨・台風が近づく前に
昭和56年 台風12号が石狩町(当時)を襲う。写真は中生振(おやふる)地区の状況
台風・豪雨・洪水などの風水害は突然来るわけではありません。その点で事前の準備が災害の防止に役立ちます。次のようなことを普段から確かめ準備などを行うようにしましょう。
- 排水溝(下水溝)のゴミや泥を取り除き、水はけを良くしておきましょう。
- 屋根のスノーダクトに枯れ葉やゴミ等が溜まると、排水口が詰まり、雨漏り等の原因になりますので、定期的に点検や掃除を行っておきましょう。
- 家や塀などは、普段から点検しておき、悪い場所は事前に補強しておきましょう。また、煙突や看板、アンテナなどは針金などを使って補強しておくと良いでしょう。
- 電気の引込線のたるみや破損は、火事や感電の危険があるので、事前に電力会社に連絡、修理しておくようにしましょう。
- 停電に備えて、懐中電灯、ローソク、ラジオなどを日頃から準備しておきましょう。住居付近の地形から判断し、危険箇所を確かめておき、身近にある安全な避難所を確認しておきましょう。
- 家族や隣近所でお年寄り、心身に障がいのある方、乳幼児の避難や連絡方法などを話し合っておきましょう。
大雨・台風が近づいてきたときに
- テレビやラジオで台風情報や防災上の注意事項をよく聞くようにしましょう。
- 外出や旅行は、できるだけ見直してください。
- 簡単な修理ができるような道具を準備しておくと良いでしょう。
- ベランダにある樹木鉢、物干し竿、はきものなどを室内に取り込むようにしましょう。
- がけ地付近の人は、大雨が続くと地盤がゆるみ、がけ崩れの起きるおそれがあるので、十分注意しましょう。
- 河川の近くに住んでいる人は、川の水かさに注意しましょう。