平成26年度男女共同参画に関する市民意識調査・男女間における暴力に関する市民調査
調査の概要
調査の目的
石狩市における男女平等及び男女共同参画に関する意識の変化や現状を定期的に把握し、男女共同参画計画の策定及び各種関連施策へ反映するため、平成10年から定期的に実施。
今回は主に、第3次石狩市男女共同参画計画の策定に必要な基礎資料とする
調査の種類
『男女共同参画に関する市民意識調査』
『男女間の暴力に関する市民調査』
調査項目
【共通項目】回答者の属性
【男女共同参画に関する市民意識調査】
- 男女平等に関する意識について
問1男女の地位の平等について - 家庭生活等について
問2性別役割分担意識について
問3女性が職業を持つことについて
問4家事や育児の役割分担について
問5実際に家事を担っている人について
問6子育てに関する考え方について
問7家族の介護について - 仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)について
問8希望と現実のライフスタイルについて
問9家事・子育て・介護・地域活動への男女ともの積極的参加に必要なこと - 男女共同参画社会の形成に向けて
問10男女共同参画に関する言葉の認知度
問11市の施策について
問12男女共同参画についての自由意見
【男女間における暴力に関する市民調査】
問1配偶者等からの暴力(DV)に対する認識について
問2DV被害の状況について
問3DV被害に遭った時の相談先について
問4身近なDV被害について
問5相談窓口の周知度について
(デートDV等について※10、20代のみ)
問6交際経験について
問7デートDV被害等の状況について
問8被害にあったときの対応について
- 調査対象の抽出方法
石狩市在住の18歳以上の男女より無作為抽出
石狩市内に居住する満20歳以上の男女6世代より、居住地区、年代、性別を均等に1,100人を無作為に抽出
(うち厚田区、浜益区は各50人)
若年層については参考値として、石狩市内に居住する満18,19歳から100人を無作為抽出 - アンケート調査期間及び方法
- 期間:平成26年8月26日(火曜日)から9月5日(金曜日)
- 方法:郵送による配布・回収
- アンケートの回収状況
20歳以上の男女1,100人への調査票送付に対し、回収件数は288件で、回収率は26.2パーセント。
男女別の回収率を見ると、男性の回収率19.8パーセントに対し女性は32.4パーセントで、女性の方が高い
花川北・花畔 | 花川東・緑苑台 | 花川南・樽川 | 左記以外の旧石狩市 | 厚田区 | 浜益区 | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
女性 配布数 |
160 | 35 | 265 | 40 | 25 | 25 | 550 |
女性 回収数 |
52 | 11 | 89 | 10 | 7 | 9 | 178 |
女性 回収率 |
32.50パーセント | 31.40パーセント | 33.60パーセント | 25.00パーセント | 28.00パーセント | 36.00パーセント | 32.40パーセント |
男性 配布数 |
160 | 35 | 265 | 40 | 25 | 25 | 550 |
男性 回収数 |
40 | 10 | 44 | 5 | 5 | 5 | 109 |
男性 回収率 |
25.00パーセント | 28.60パーセント | 16.60パーセント | 12.50パーセント | 20.00パーセント | 20.00パーセント | 19.80パーセント |
全体 配布数 |
320 | 70 | 530 | 80 | 50 | 50 | 1,100 |
全体 回収数 |
92 | 21 | 133 | 15 | 12 | 14 | 287 |
全体 回収率 |
28.80パーセント | 30.00パーセント | 25.10パーセント | 18.80パーセント | 24.00パーセント | 28.00パーセント | ※26.1パーセント |
※女性回答者で居住区について無回答の方が1名いたため、本表では26.1パーセント
なお、参考値として送付した18,19才の男女100人への調査票については、回収件数は15件で、回収率は15.0パーセント
調査結果の要約
男女共同参画に関する市民意識調査
男女平等に関する価値観について
問1では、7つの項目(「家庭生活で」「職場・職業で」「地域社会で」「学校教育で」「法律や制度の上で」「政治の場で」「社会通念や慣習、しきたりで」)での男女の地位の平等感について訊きました。7項目の平均値をみると、「平等である」と回答した人の割合は平成10年の調査開始時から継続的に上がっていましたが今回は微減し、前回の平成21年度には33.4パーセントであったのが31.6パーセントになりました。しかしこれは、「平等」と考える割合が低い高齢の年代について、前回まで「60代以上」として一括りにしていたところを、今回から「60代」「70代」と分けたため、この年代の対象者数が増え、全体回答数に占める割合が増えたことが影響しています。一方、「男性が優遇」と回答した人の割合は調査毎に減少しており、初回調査では67.7パーセント(平成10年)でしたが、今回は47.7パーセントと、回答者の5割を切りました。男女別に見ると、女性より男性の方が「平等である」と回答する人の割合は高く、男性より女性の方が「男性が優遇」と回答する人の割合は高くなっています。
項目別にみると、「平等」と回答した人の割合は、7項目中5項目(「職場・職業で」「学校教育で」「法律や制度の上で」「政治の場で」「社会通念や慣習、しきたりで」)で、前回から下がっています。特に下がったのは「政治の場」で、前回の23.4パーセントから10月4日パーセントとなりました。また継続的に最も低いのは「社会通念や慣習、しきたり」で、今回も「平等」と回答した人は1割以下でした。一方、「平等」と回答した人の割合が上がった項目(「家庭生活で」「地域社会で」)は初回調査から上がり続けています。特に、「地域社会」での平等感は大きく上昇し、初回調査では「平等」と回答した割合は19.9パーセントでしたが、今回は46.9パーセントと、約5割になりました。
家庭生活等について
問2では「男は仕事、女は家庭」というように性別で役割を分担する考え方について訊いたところ、回答者全体では「賛成」と回答した人の割合が4割、「反対」の人が6割でした。また、女性は「反対」が多く71.0パーセント、男性は「賛成」が多く56.0パーセントでした。
問3では「女性の就業のありかた」についての考えを訊いたところ、「子どもができたら職業をやめ、大きくなったら再び職業を持った方が良い」と回答した人の割合が、平成10年調査から継続的に最も高く今回は43.1パーセントでした。次いで割合が高かった「結婚・出産・育児にかかわらず、職業を持ち続けたほうがよい」と回答した人の割合は調査毎に高くなっており、初回調査では24.8パーセントだったのが、今回は37.5パーセントでした。
問4では「家事や育児の役割分担」についての考え方を訊きました。「手の空いているほうが行う」と回答した人の割合が最も高く45.1パーセントです。次いで割合が高かった「男女とも平等に」は、平成10年の初回調査では12月1日パーセントだったのが調査毎に増え、今回は27.4パーセントでした。逆に「主に男性は女性を手伝う程度」と回答した人の割合は、初回調査では42.5パーセント高かったのが調査毎に低くなり、今回は19.8パーセントでした。
問5で「実際に家事を担っている人」について訊いたところ、女性は10種類の家事のうち8種類で「主に自分」と回答した人の割合が低くなり、逆に男性は10種類の家事のうち9種類で「主に自分」と回答した人の割合は高くなっています。
問6では「子育て」についての4つの考え方について訊きました。まず「女の子は女の子らしく、男の子は男の子らしく」育てることについては、男女とも肯定する人が多く、男性は76.1パーセント、女性は62.6パーセントの人が賛成でした。また、賛成する人の割合は女性より男性の方が高く、反対する人の割合は男性より女性の方が高くなっています。
次に「3歳くらいまでは母親が育てた方がよい」という考え方については、「賛成」と回答した人の割合は平成10年からの調査毎に高くなり、今回は66.0パーセントが賛成しました。しかし世代別に見ると、子育て世代である20、30代といった若い世代では「反対」と考える人の割合も高く、特に男性は20、30代ともに50.0パーセントが「反対」と回答しました。
「保育園や幼稚園の送り迎えやお弁当づくりは母親の役目」という考え方については、女性は「賛成」46.4パーセント、「反対」43.6パーセントと、それぞれの割合がほぼ同じなのに対し、男性は「賛成」52.3パーセント、「反対」31.2パーセントでした。しかし子育て世代である若い世代では反対する人が多く、特に20代男性は58.3パーセント、30代男性は50.0パーセントが反対しています。
「家事の手伝いは男女平等にさせる方がよい」という考え方については、男女とも賛成する人の割合が大変高く、また平成10年の調査開始時から継続的に上がっており、今回は84.4パーセントでした。子育て世代である20、30代といった若い世代では男女とも9割以上の人が賛成しています。
問7では「家族の介護」の担い手についての考え方を訊いたところ、「女性のみに介護させないようにするのがよい」と回答した人の割合が最も高く47.5パーセントでした。男女別に見ると、男女とも「女性のみに介護させない」と回答した割合は最も高くいずれも5割弱ですが、次に高い割合の「男女とも平等に介護するべき」と回答した人は女性16.8パーセントに対し男性33.0パーセントと差があります。
仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)について
問8では希望するライフスタイルと現実(現状)の状況を聞いたところ、女性は『「仕事」と「家庭生活」をともに優先』するライフスタイルを希望する人の割合が最も高く29.1パーセントでしたが、現実では「家庭生活」を優先している人の割合が最も高く29.6パーセントでした。一方男性は希望では『「仕事」と「家庭生活」をともに優先』するライフスタイルと『「仕事」と「家庭生活」と「地域・個人の生活」をともに優先』するライフスタイルがともに最も高く21.1パーセントでしたが、現実では「『仕事』を優先」している人の割合が最も高く30.0パーセントでした。
問9では「男性が女性とともに家事・子育て・介護・地域活動に積極的に参加するために必要なこと」を訊いたところ、最も多かったのは「夫婦・家族間のコミュニケーションをよくはかる」で、女性は57.0パーセント、男性は45.9パーセントと男女ともほぼ半数の方が選択しています。その他、「男性が家事などに参加することに対する男性自身の抵抗感をなくす」、「労働時間短縮や休暇制度を普及することで、仕事以外の時間をより多く持てるようにする」、「社会の中で、男性による家事、子育て、介護、地域活動についても、その評価を高める」を多くの人が選択しています。
男女共同参画社会の形成に向けて
問10では男女共同参画に関係する複数の言葉について、見たり聞いたりしたことがあるか訊いたところ、最も認知度が高かったのは「DV(配偶者暴力)防止法)で82.3パーセント、次いで「男女雇用機会均等法」78.5パーセント、「男女共同参画社会」54.5パーセントでした。またすべての言葉で認知度が高くなっており、「見たり聞いたりしたものはない」と回答した人の割合は減少しました。
問11で市に力を入れてほしいと考える取り組みを訊いたところ、最も多かったのは「子育て、保育サービスの充実」で39.2パーセントの人が選択しています。次いで「介護サービスの充実」30.9パーセント、「学校教育での男女平等教育の推進」29.5パーセントと続きます。
全体をとおして
多くの設問において、男女共同参画が進んでいることが確認されました。また若い世代で進んでいる状況も見られます。
男女別に見ると、女性より男性の方が「男女平等が良い」と考える人の割合が高く、一方固定的性別役割分担について肯定的なのも女性より男性です。
一方、子どもを育てるにあたっては、「女の子は女の子らしく、男の子は男の子らしく」という考え方に賛成する割合は高くなっています。また「子どもが小さい時の子育ては母親の役目」と考える人の割合は、全体としては「反対」よりも「賛成」の人の割合が高くなっていますが、若い世代は「反対」の人の割合が高く、特に男性は高くなっています。
行動の面を見ると、家事を担う男性が増加傾向にあります。しかし、ライフスタイルの希望と現実を見ると、「家庭も仕事も優先」を選んだ人の割合が最も高い一方、現実の生活において女性は「家庭生活」、男性は「仕事」を優先している人の割合が高く、依然として理想と現実の違いが見られました。
男女間における暴力に関する市民調査
まず配偶者等からの暴力(DV:ドメスティック・バイオレンス)について訊きました。身体的な暴力については、男女とも「暴力である」と認識している人の割合は高く、一方言葉や「長時間の無視」「交友関係等の監視」といった精神的な暴力や性的な暴力については、男性より女性の方が「暴力である」と認識している割合が高くなっています。
次にこれまでに結婚(事実婚含む)したことのある方に、DVを受けたことがあるか訊きました。「身体的な暴力」、「性的暴力」、「精神的暴力」のいずれかについて、過去5年間に「1、2度あった」または「何度もあった」と回答した方は16.3パーセントでした。しかし、暴力を受けても相談しなかった人が多く、特に男性は7割以上の方が相談しなかったと回答しています。
またすべての方に、周囲にDVに遭った人がいるか訊いたところ、相談を受けたことがある人は男女とも1割弱、被害を受けた人を知っている人は約6割いました。
DVの相談窓口は、男女ともほぼ半数の人が知らない状況です。
また、10、20代の若い世代のみ(すべて未婚)に交際相手から暴力行為またはストーカー行為を受けたことがあるか訊いたところ、25人中3人が「あった」と回答しています。うち男性1人は家族や友人、知人に相談していますが、男女各1人は相談していませんでした。
回答者の属性
分析結果
男女共同参画に関する市民意識調査
問1 男女の地位の平等について
- 家庭生活で
- 職場や職業で
- 地域社会で
- 学校教育で
- 法律や制度の上で
- 政治の場で
- 社会通念や慣習、しきたりで
報告書
家庭生活等について
問2 性別役割分担意識について
問3 女性が職業を持つことについ
問4 家事や育児の役割分担について
問5 実際の家事を担っている人について
- 掃除
- 洗濯
- 日用品の買い物
- 食事のしたく
- 食事のあとかたづけ
- 子どもの世話
- 高齢者などの介護
- 住まいの周辺の清掃
- 住まいの周辺の除雪
- ごみ出しや分別
問6 子育てに関する考え方について
- 女の子は女の子らしく、男の子は男の子らしく育てたほうがよい
- 3歳くらいまでは母親が育てたほうがよい
- 保育園や幼稚園の送り迎えやお弁当づくりは母親の役目である
- 家事の手伝いは男女平等にさせるほうがよい
問7 家族の介護について
報告書
-
問2 性別役割分担意識について (PDF 333.4KB)
-
問3 女性が職業を持つことについて (PDF 336.7KB)
-
問4 家事や育児の役割分担について (PDF 303.5KB)
-
問5 実際の家事を担っている人について (PDF 347.9KB)
-
問6 子育てに関する考え方について (PDF 508.1KB)
-
問7 家族の介護について (PDF 321.8KB)
3.仕事と家庭の調和(ワーク・ライフ・バランス)について
問8 ライフスタイルの希望と現実について
問9 男性の家庭生活・地域活動への参加について
報告書
男女共同参画社会の形成に向けて
問10 男女共同参画に関する言葉について
問11 今後、市に望むこと
男女間における暴力に関する市民調査
問1 配偶者等からの暴力(DV)に対する認識について
問2 DV被害の状況について
問3 DV被害に遭った時の相談先について
問4 身近なDV被害について
問5 相談窓口の周知度について
(デートDV等について ※10、20代のみ)
問6 交際経験について
問7 デートDV被害等の状況について
問8 被害にあったときの対応について
-
問1 配偶者等からの暴力(DV)に対する認識について (PDF 282.6KB)
-
問2 DV被害の状況について 問3 DV被害に遭った時の相談先について (PDF 314.0KB)
-
問4 身近なDV被害について 問5 相談窓口の周知度について (PDF 241.9KB)
(デートDV等について ※10、20代のみ) -
問6 交際経験について 問7 デートDV被害等の状況について 問8 被害にあったときの対応について (PDF 323.7KB)
参考(18、19才の回答)
「その他」の意見の詳細、(問12)男女共同参画についての自由意見
参考(調査票)
平成26年度男女平等に関する市民意識調査報告書・男女間における暴力に関する市民調査 報告書(まとめ)
-
表紙・はじめに・目次 (PDF 302.1KB)
-
調査概要・調査結果の要約・回答者の属性 (PDF 494.8KB)
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男女共同参画に関する市民意識調査 (PDF 1.8MB)
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男女間における暴力に関する市民調査 (PDF 518.6KB)
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参考(18,19才の回答) (PDF 423.3KB)
-
「その他」の意見の詳細、(問12)男女共同参画についての自由意見 (PDF 278.4KB)
-
調査依頼文 (PDF 244.0KB)
-
男女共同参画に関する市民意識調査票 (PDF 560.8KB)
-
男女間における暴力に関する市民調査 (PDF 315.1KB)
-
奥付 (PDF 60.0KB)
平成21年度男女平等に関する市民意識調査
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