2005年
石狩レポート#031(2005年12月23日)
石狩浜に今冬も「けあらし」発生。初観測は12月7日でした。
けあらしは風呂の湯気のようなもので、風が弱く、温かい海水面上に冷たい空気が流入してきたときに発生します。この日は気温-11度、水温+3度。温度差は14度でした。
石狩レポート#030(2005年12月16日)
石狩でもこの数日、寒い日が続いています。
石狩浜も真っ白、積雪は深いところでは膝上まで。
2005年は全地球規模の気候変動要素「北極振動」(約10年周期)で北極の寒気が南に流出する傾向にあるそうです。
石狩レポート#029(2005年11月27日)
とうとうエチゼンクラゲが上陸!
日本海で異常発生している直径2mにもなる巨大クラゲ。
石狩浜でも、しばらく前から断片が見つかっています。
漁業に大打撃を与える、やっかいな存在です。
石狩レポート#028(2005年11月3日)
この秋、石狩浜でもたくさん発見されているアオイガイ。
これまでに採集されたものを、資料館で展示しています(期間限定!)。
英語で「paper nautilus」と呼ばれるように、とても薄く透きとおった、きれいな殻です。
資料館では、調査のため、アオイガイ漂着情報を集約しています。
採集した方は、日時・場所・サイズなどの情報をお寄せください。
ご協力お願いいたします。
石狩レポート#027(2005年10月20日)
このところ、石狩浜でもアオイガイの漂着が目立ちます。
アオイガイは普通の貝ではなく「殻を持つタコ」です。
本来は熱帯~温帯の暖かい海に生息していますが、時おり対馬暖流に乗って北海道まで流れて来ることがあり、2005年は10月に入ってから、道内各地で見つかっています。
殻の中に卵(写真左側)が入っているものも発見されました。
石狩レポート#026(2005年10月12日)
石狩浜にミズクラゲの大群を発見!
波打ち際の10~20mの狭い間に、数百~数千個体が、ゆらーりゆらり。
2005年は本州の日本海側でエチゼンクラゲも大発生しているそうです。
これとは関係ないとは思いますが…。
石狩レポート#025(2005年10月8日)
今日の石狩浜は、これ↑の漂着が目立ちました。
目をつり上げて怒っている顔に見えませんか?
「サメハダヘイケガニ」です。
壇ノ浦で滅びた平家一門の亡霊と言われ瀬戸内海で多く見られるヘイケガニの仲間です。
10月2日に開催した野外講座「石狩ビーチコーマーズ」でも漂着したカニ類がたくさん見つかりました。
石狩レポート#024(2005年9月17日)
タヌキの死体を発見!と思ったら、実はぬいぐるみ。
秋になって、台風もやってきて、石狩浜にはいろいろな漂着物が増えてきました。
この季節は石狩川から流れてきた人工物が多いようです。
石狩レポート#023(2005年8月24日)
先日降った雨で、石狩川河口(画面の右の方)から大量の土砂まじりの水が、石狩湾に流れ込んでいます。
石狩浜から見ると、沖が白く濁っているのがよくわかります。
石狩レポート#022(2005年8月12日)
真夏のしるし、積乱雲。(石狩砂丘から東の空)
陸地が暖められて強い上昇気流が発生したときなどに見られます。
雲のてっぺんは、高度10km以上の成層圏。
そこまでいくともう上昇できなくなり、横に広がっていきます。
その形から「かなとこ雲」とも呼ばれます。
石狩レポート#021(2005年7月31日)
紅葉山33号遺跡から出土した「飾り弓」、特別公開中!
今から2000年ほど前、続縄文時代のもので、漆塗りと、「渦巻き紋」と呼ばれる文様が特徴です。
詳しくは、以下のリンクをご参照ください。
石狩レポート#020(2005年7月16日)
「鯨塚」という古い地名が、石狩にあります。
道南では、豊漁を祈ったり漂着死したクジラを供養するためにクジラの骨が立てられていることがあるそうです。
現地に行ってみたのですが、今は測量の目印の杭があるだけ。
昔はこの場所にも骨が立っていたのでしょうか。
石狩レポート#019(2005年7月3日)
石狩砂丘では、ハマヒルガオの花がピーク。
あちこちに群落が見られます。
みんな揃って、何を見ているのでしょうか…。
石狩レポート#018(2005年6月16日)
石狩浜に大量のクラゲが漂着していました。
波の加減で集まったのでしょうか、狭い範囲におよそ100個体ほど。
この日の後にも、ちらほら見かけますので、海に入るときは刺されないよう気をつけてください。
石狩レポート#017(2005年6月9日)
石狩砂丘のハマナスが咲き始めました。
日当たりのいい南向きの斜面では、ちらほらと赤い花が開いています。
石狩レポート#016(2005年5月21日)
石狩レポート#014(前々回)で取り上げた、カマイルカの頭骨(左)。
骨にまだ付着していた軟組織を取り除き終えたので、開催中のテーマ展「漂着する動物たち」の展示に加えました。
イシイルカ(右)と合わせて、2つのイルカ頭骨が並んでいます。
石狩レポート#015(2005年5月12日)
石狩浜の夕陽がきれいな季節になりました。
これから夏にかけて、晴天も多く、日没の方向もさえぎるもののない水平線の向こうになります。
石狩レポート#014(2005年4月22日)
砂浜のすぐ後の砂丘上で、イルカの頭骨が発見されました。
この日、昔このあたりに住んでいたという後藤啓之さんが見つけて、資料館に寄贈していただいたものです。
カマイルカの頭骨と思われ、現在処理中。
近日、テーマ展「漂着する動物たち」に追加展示する予定です。
石狩レポート#013(2005年4月17日)
海の色が、手前と沖合とで、くっきり違っています。
春の石狩湾には、石狩川から大量の雪解け水が流れこむのですが、この日は海からの風がとても強く、濁った川の水が岸に吹き寄せられたようです。
波打ち際で海水の塩分濃度を計ったら、1.0パーセント。
いつもの3分の1以下でした。
野外講座「石狩ビーチコーマーズ」にて。
石狩レポート#012(2005年3月26日)
冬の間は閉ざされていた、石狩灯台への道路がとうとう除雪されました。
でもこの数日は吹雪が続き、冬に戻ったような石狩です。
石狩レポート#011(2005年3月20日)
石狩浜に早くもサーファー出現!!
それも1人2人ではありません。7~8人はいたでしょうか。
暖かくなってきたとはいえ、海岸はまだまだ雪に覆われているのですが…
石狩レポート#010(2005年3月16日)
毎年「今日から春だな」と感じる日がありますが、それが2005年は昨日(3/15)なんだと思います。
3月15日の石狩の最高気温6.0度、3月16日は7.0度。
石狩浜でも、とうとう雪の下から砂丘が顔を出しました。
石狩レポート#009(2005年3月4日)
また石狩でチョウザメが捕れてしまいました。
今度は海側で、刺し網にかかってしまい水揚げしたときにはすでに死んでいたそうです。
チョウザメは世界的にも絶滅が危惧されている魚で、この死骸は標本用に北海道開拓記念館が収容しました。
石狩レポート#008(2005年2月20日)
真冬の虹。虹は、空気中の「水滴」によって太陽光線が屈折し、白い光が7色に分光される現象です。
氷点下が多い真冬の北海道では、あまり見ることができません。
漂着物をさがしまわる観察会、石狩ビーチコーマーズでの光景。
石狩レポート#007(2005年2月6日)
石狩浜に、気象庁の観測器が漂着していました。
レーウィン・ゾンデと呼ばれるもので、気象台から気球で揚げて、上昇しながら気温などを観測し、データを無線で送ります。
高度30,000メートルくらいまで達すると気球が破れて、役目は終わり、パラシュートでゆっくり落ちていきます。
石狩レポート#006(2005年1月26日)
札幌・石狩方面と厚田・留萌方面を結ぶ、石狩河口橋。
画面奥が石狩川上流。手前側は結氷しています。
氷の上でアザラシが休んでいることもあるそうです。
石狩レポート#005(2005年1月15日)
真冬の晴れた朝は、海から湯気が立ちのぼります。
風がなく、放射冷却で気温が下がって海水との温度差が大きくなると見られる現象です。
このとき気温は-13℃。海面付近だけ雲の中のようです。
石狩レポート#004(2005年1月14日)
真冬の石狩川河口。
川の氷が流れくだり、岸に打ち寄せられています。
ガラスのような透明な破片が無数に集まり、波が来るたびに、しゃらん、しゃらん、と涼しげな音をたてています。
石狩レポート#003(2005年1月7日)
石狩川の船着場。画面左奥が河口の方向です。
対岸の八幡町が地吹雪に煙っています。
昭和47年まで、近くを通る国道231号線に橋はなく、この船着場を発着する渡船が厚田方面へ向かう交通手段でした。
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