2008年
石狩レポート#100(2008年12月20日)
ネズミイルカの全身骨格。
2年半前、石狩浜に死亡漂着した個体です。
やっと処理が終わり、テーマ展(資料館のお宝)で展示デビュー!
まだ一つ一つの骨はバラバラですが、全身揃うと見ごたえあります。
石狩レポート#099(2008年11月23日)
「I」さんが石狩の浜で今年採集した、漂着アオイガイ。
南の海から暖流に乗ってやってくるアオイガイ。ある種のタコが作る殻です。
2005年以降、海に変化が起きたのか、石狩でもたくさん見られるようになりました。
「アオイガイハンター」の異名を持つIさんですが、この秋に採集できた個体数は、昨年や一昨年のわずか4分の1。
単なる揺らぎなのか、「海の変化」が終息したのか。
「お願い」資料館では、研究のためにアオイガイ漂着情報を集約しています。
見つけた方は、日時・場所・サイズなどの情報を教えてください。
生態の解明、海洋環境の調査のため、ご協力お願いします!
石狩レポート#098(2008年10月22日)
カタクチイワシが大量に打ち上がっていました。
全長5から10cmほどのものが、多いところでは砂浜の長さ1mあたり数十匹の割合で、延々と続いています。
見ている間にも新しく打ち上がり、ピチピチ跳ねていました。
煮干の魚で、日本各地の沿岸で普通に見られますが、これほど大量に漂着しているのは、ここ数年では初めて見ました。
石狩レポート#097(2008年10月1日)
この日に石狩浜に漂着した、コウイカの甲。
毎年秋になるとたくさん見つかります。
イカの中の1グループ、コウイカの仲間は、このような「貝殻」を体内に持っているのです。
甲の中はスポンジのように空気を含んでいて浮かぶため、本州以南の海から暖流に乗ってやってきます。
石狩レポート#096(2008年9月12日)
アキアカネ、大量に飛び交っています。
石狩浜や砂丘では8月終わり頃から出現しました。
立っていると、こんなふうに手にもたくさん止まってきます。
みんな、浜と平行に北東に飛んでいきますが、いったいどこへ向かっている?
石狩レポート#095(2008年8月21日)
蜃気楼の一種、浮島現象。
画面右、宙に浮いた島のように見えるのは積丹半島です。
暖かい海水の上に比較的冷たい空気が乗っているときに見られる現象で、海水がまだ夏なのに空気が秋に向かっていることを示しています。
石狩レポート#094(2008年8月1日)
昨年も見られたアカクラゲが、また石狩にやってきました。
この日は石狩浜で10個体以上も浮遊しているのを確認。
アカクラゲの毒はとても強く、死亡例もあります。
見つけたら死んでいても絶対に触ってはいけません。
石狩レポート#093(2008年7月16日)
石狩でも自然のホタルが細々と生息している所が残っています。
この日、某所に観察に行き、ヘイケボタル10頭を確認。
今年は例年よりも早く出てきたようです。
(※写真にはホタルの光は写っていません。)
石狩レポート#092(2008年7月3日)
厚田区知津狩(しらつかり)から見た石狩川河口。
画面左が川、画面右が海です。
北海道一の大河は、大雪山系石狩岳から始まり、ここで石狩湾に流れ込みます。
石狩レポート#091(2008年6月15日)
石狩市厚田区の海岸では、およそ800万年前から600万年前の地層が見られます。
6月29日に開催する体験講座では、ここで採った地層(砂岩、火山灰)を使って、顕微鏡サイズのプランクトンの化石や火山灰を観察します。
(画面中央を左右に伸びる黒っぽい層が火山灰です。)
石狩レポート#090(2008年5月28日)
6月15日の体験講座の舞台となる、厚田区の海岸。
このあたりでは今からおよそ800万年前の地層が露出しています。
ハンマーで地層を割ってみると、中から化石が出現!
出てきた化石はヤスリツノガイ。パイプ状の殻を持つ、貝の一種です。
石狩レポート#089(2008年5月23日)
この日、石狩砂丘の中ほどでハマナス(写真左側)の開花を確認。
同日、石狩川河口付近でも10か20輪ほど咲いていました。
例年よりちょっと早いようです。
ハマエンドウ(写真右側)は、すでに1から2週間前から咲いています。
石狩レポート#088(2008年5月1日)
石狩の海岸林で見られる、キタホウネンエビ。
体長およそ1cmの甲殻類。脚を上にして泳ぎます。
雪融けの水たまりに生息し、卵は乾燥しても何年も生き延びます。
世界でも、青森と石狩でしか確認されていません。
5月の連休の間、資料館で見ることができます。
石狩レポート#087(2008年4月17日)
石狩川河口で長径30cmの石炭の塊を見つけました。
石狩川が上流の炭田地域から運んできた石炭は海まで流され、石狩浜などに漂着しているのを見ることができます。
でも、こんなに大きいのは初めて見ました。
石狩レポート#086(2008年3月26日)
石狩市浜益区に、タンチョウが来ていました。
「頂」が「丹」ではないので、まだ1から2歳の幼鳥のようです。
3月18日から3月30日の間、毎日見られたそうですが、それ以降はどこかへ行ってしまったようです。
(撮影:浜益の佐藤さん)
石狩レポート#085(2008年3月19日)
最近の暖かさで急激に雪融けが進みました。
石狩砂丘も半分以上、地面が顔を出しています。
ハマニンニクの芽も増えてきました。
石狩レポート#084(2008年3月5日)
最近、日本海側の海辺を騒がしているポリタンクの大量漂着。
まだ少数ですが、石狩浜でも発見されています。
今回の大量漂着のものかどうかは不明ですが。
どちらにしろ、劇薬が入っていることがあるので見つけても絶対に触らないでください。
石狩レポート#083(2008年2月8日)
石狩砂丘の海岸林に樹氷ができています。
このあたりでは、あまり頻繁には見られません。
気温が低く、空気中の水蒸気が多かったり霧が出ている時などに見られる現象です。
石狩レポート#082(2008年1月20日)
今日の石狩は、強烈な地吹雪。
上空の天気はよくても水平方向は何も見えません。
石狩レポート#081(2008年1月12日)
ここ数日の寒波で石狩浜も凍てついています。
このとき気温-6.0℃、海水温-0.3℃。
打ち寄せた波が冷たい空気に触れて、すぐに凍結します。
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