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石狩ファイル0006-01(2004年7月1日)

石狩の哺乳類

いしかりのほにゅうるい


石狩市で生息が記録されている哺乳類は、石狩湾新港地域に係る環境影響評価書(1)にもとづくと18種で、表1のとおりです。ただし、これは、特定の調査方法による平成9年時点の報告ですので、これ以外の種類が生息する可能性は十分あります。また、環境の変化などによって、生息しなくなった種類もいる可能性があります。

これらの動物の生息は、目視のほかに、痕跡によって確認することができます。痕跡は種の特徴を示すものが多く、足跡、フン、食痕、死骸などがあります。 足跡だけで種類を特定できるものもありますが、よく似た足跡をもつ種類のいるものもありますので、足跡の形だけではなく、そのまわりにフン、食痕などの痕跡はないか、周囲はどのような環境かなど、複合的な視点から判断する必要があります。

なお、表1には載っていませんが、海に生息する哺乳類として、ゴマフアザラシが冬に石狩川河口で数年に一度目撃されるほか、クジラやイルカの仲間の死骸や骨が、数年に一度石狩浜に漂着しています。

(内藤華子)

※食痕:野外に残る動物たちの食べ痕のこと。草食動物では、草木がかじられたもの、木の皮が剥がされたものなど。肉食動物では、鳥や動物の骨・皮、アリやハチの巣を荒らした痕など。

表1.石狩で生息が確認されている哺乳類

トガリネズミエゾトガリネズミ
オオアシトガリネズミ
ウサギエゾユキウサギ
リスエゾリス
エゾシマリス
ネズミミカドネズミ
エゾヤチネズミ
エゾアカネズミ
カラフトアカネズミ
エゾヒメネズミ
エゾハツカネズミ
ニホンドブネズミ
イヌキタキツネ
エゾタヌキ
イタチホンドイタチ
ミンク
シカエゾシカ
クマエゾヒグマ



参考文献

  1. 北海道(1997)石狩湾新港環境影響評価報告書.


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