渋井一夫
石狩ファイル0099-01(2009年2月11日)

(りんくる階段ギャラリー)
渋井一夫(1933~1996)は、昭和37(1962)年に石狩浜に住所を移し、住居とアトリエを備えた「石狩画廊」を開きました。石狩の海をこよなく愛し、一年中石狩画廊を訪れる人を迎え入れ、本町地区の人たちとの交流も深いものがありました。また、冬でも海水パンツ一枚で過ごすことから「裸の画家」とも言われていました。
作風は海をテーマにした絵に詩を添えた独自のスタイルで、「自分の絵に、詩を書き、自分で写真を撮り、それが一つになって作品がうまれる」と自ら語っていました。石狩浜を中心に北海道沿岸、日本沿岸、南・北フランス海岸と海岸沿いを製作旅行し、昭和37(1962)年から、毎年札幌で個展を開催している他、詩画集、写真集、エッセイ集等の著書も多数発行しています。
昭和42(1967)年から石狩町の観光ポスターを製作寄贈するほか、絵ハガキ、公刊行物、文芸誌書の装丁協力作成などの他、石狩浜に「ハマナスを大切に」という看板を自費で立て、海浜植物保護もしていました。
平成8(1996)年1月、石狩画廊で死去。葬式は本町の能量寺で行われ、石狩画廊は同年5月に取り壊されています。また、遺族の方から石狩市に、絵画335点、色紙36点、写真29点が寄贈され、石狩観光協会が管理保管をしています。石狩市総合福祉センター「りんくる」階段ギャラリーにおいて、渋井一夫の経歴紹介と17点の絵画が展示されています
-
昭和8(1933)年
-
樺太に生まれる
その後札幌商業高等学校・北海学園大学卒業 -
昭和34(1959)年
- 現代美術協会展初入選、現代美術協会会員
-
昭和37(1962)年
- 二科展奨励賞受賞
-
昭和42(1967)年
-
11年間勤めた旧北海道拓殖銀行を退職し、石狩浜に石狩画廊を開く
観光ポスターを製作し、石狩町への寄贈を始める -
昭和60(1985)年
- 石狩町産業経済功労賞受賞
-
平成4(1992)年
- 石狩画廊25周年記念個展開催
- 平成8(1996)年
-
石狩画廊にて死去。享年62歳
渋井一夫詩画巡回展が市内4か所で開催される
参考文献
- 渋井一夫(1994)いしかりの四季エッセイ集A.
- 石狩市商工労働観光課提供資料
添付ファイル
PDFファイルをご覧いただくには、「Adobe(R) Reader(R)」が必要です。お持ちでない方はアドビシステムズ社のサイト(新しいウィンドウ)からダウンロード(無料)してください。
このページに関するお問い合わせ
教育委員会社会教育部 文化財課
〒061-3372 北海道石狩市弁天町30番地4
電話:0133-62-3711 ファクス:0133-77-5011
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。