石狩の哺乳類の足跡

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ページID 1004580  更新日 2025年2月28日

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石狩ファイル0007-01(2004年7月1日)

動物の足跡は、泥の上や雪の上で見ることができます。石狩市の野外で比較的よく見られる動物の足跡は、石狩の哺乳類:表1のとおりです。ただし同じ種でも、歩行か走行か、大人か子どもかなどによって、歩幅や足跡の大きさが変わってくるので、あくまでも目安です。また、ノネズミとイタチの仲間は、足跡からだけでその種類を特定するのは至難の業です。

ノネズミやキタキツネは、防風林や石狩浜などでもよく見られ、高岡・五の沢の山地では、次のような足跡をひと通り見ることができます(足跡はいずれも左上に向かって進む)。

(内藤華子)

エゾユキウサギ

イラスト:エゾユキウサギの足跡

大きな後足を前足の前方につくため、Y字の足痕が残る。丸いフンや木の皮の食痕もあわせて見られることが多い。

エゾリス

イラスト:エゾリスの足跡

大きな後足が、小さな前足の前方に出る。両足を揃えて跳ねるように進むので左右の足痕が平行になる。木から木へ移動する足跡がよく見られる。

ノネズミの仲間

イラスト:ノネズミの仲間の足跡

左右の足跡の間にしっぽの痕がつくことが多い。エゾヤチネズミ、ヒメネズミなど、大きさが重なるため、足跡からの種の特定は困難。

キタキツネ

イラスト:キタキツネの足跡

イヌやタヌキに似るが、一直線上に並ぶのが特徴。指型が4指しか残らないことや、足跡がほぼ一直線に並ぶことから、イタチの仲間と区別できる。

イタチの仲間

イラスト:イタチの仲間の足跡

イイズナ、オコジョ、ホンドイタチ、ミンク、エゾクロテン、キテンが北海道にいるイタチの仲間。大きさである程度区別できるが、イタチとミンクの区別は難しい。足跡が2列になるのがイタチの仲間の特徴。

エゾシカ

イラスト:エゾシカの足跡

二つのひづめの痕が特徴。若いものの足跡は、半分以下の大きさ。足跡とともに、俵型で径1cm程のフンもよく見られる。

参考文献

  • 今泉忠明(1994)アニマルトラックハンドブック.自由国民社.
  • 小田島護(1982)北海道の野生動物.北海道新聞社.

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このページに関するお問い合わせ

教育委員会社会教育部 文化財課
〒061-3372 北海道石狩市弁天町30番地4
電話:0133-62-3711 ファクス:0133-77-5011
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