石狩港湾計画のあゆみ(3)石炭積み出し港の計画

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ページID 1004661  更新日 2025年2月28日

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石狩ファイル0088-01(2008年3月25日)

地図:石狩石炭会社石狩築港計画地図
石狩石炭会社石狩築港計画地図
(明治39年)

石狩港湾計画のあゆみ(1)、(2)では、おもに明治時代の港湾建設計画について見てきましたが、明治38(1905)年、石狩川河口付近に空知炭田から採掘される石炭の積み出し専用港を建設する計画が持ち上がります。当時わが国の産業界を代表する浅野総一郎、澁澤栄一、大倉喜一郎などにより構想されたもので、石炭の採掘と運炭鉄道の敷設、および専用港の建設計画でした。

この計画では、資本金1,500万円のうち3分の1の500万円を積出港築港費に、さらに3分の1ずつを鉄道の敷設と石炭掘削費に充てるもの、そして空知炭田より新十津川を経由し、月形、当別から石狩河口までの鉄道の敷設と、河口には1万トン以上の汽船が停泊できる大規模な港を建設するというものでした。

しかし、この頃からわが国の産業資本は満州への投資の場を求め、北海道から遠ざかり、計画は消えていきました。

(木戸口道彰)

参考文献

  • 石狩湾新港史編集委員会(1991)石狩湾新港史.財団法人北海道開発局.
  • 財団法人石狩川振興財団(2003)石狩川舟運史.北海道開発局石狩川開発建設部.

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