石狩浜の海浜植物(2)
石狩ファイル0030-01(2005年2月5日)
なぎさから離れていくらか砂が安定してきた所に育つ植物。石狩浜では、海岸沿いに発達した砂丘の裏側で風を避けられる場所に見られます。乾燥と強い日照に耐えられるように、多肉質でつやのある葉を持っているものもあります。
イソスミレ(スミレ科)
花期5月。石狩浜が分布の北限。まとまったたくさんの葉の中に茎を伸ばし、濃い青紫色の花を咲かせます。6月に三角錐の形をした果実をつけ、やがてそれが割れて種子が飛び散ります。
ハマナス(バラ科)
花期5月下旬から9月。市内の街路樹に植えられている所もありますが、風の強い海浜では、それらに比べると丈はかなり低くしか伸びられません。香を持つ濃いピンクの花とトゲの多い茎が特徴。
ハマエンドウ(マメ科)
花期5月下旬から9月。花は咲き始め赤紫色で、咲き終わりには青紫色に変化します。種子はエンドウマメのようなさやの中にできます。
(林 迪子)



参考文献
- 鮫島淳一郎・辻井達一・梅沢俊(1999)増補版北海道の花.北海道大学図書刊行会.
- 石狩浜海浜植物保護センター(2003)石狩浜自然観察ハンドブック.石狩市.
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