石狩ファイル0062-01(2006年3月31日)
茨戸川(ばらとがわ)から日本海に通じる放水路のこと。昭和6(1931)年に生振捷水路(おやふるしょうすいろ)が完成した際、旧流路は茨戸川、マクンベツ川として本流から切り離されました。しかし、下流の運河で本流とつながっていたため、洪水時には、運河を通って水が逆流し、氾濫を起こしていました。
そこで、運河に水門を設けるとともに、茨戸川から日本海へ放水路を掘削することとなりました。工事は、昭和47(1972)年に着手、昭和51(1976)年着工し、昭和57(1982)年に完成しました。完成直前の昭和56(1981)年夏の洪水時には、緊急通水され、大きな効果をあげました。
完成後、茨戸川の水位が2.7m低下し、洪水時にも大きな効果が期待されています。
(工藤義衛)
放水路延長 | 2,458m |
水路幅 | 50m |
放水路水門 | 2門(2段式ローラーゲート) |
計画高水量 | 毎秒500m3 |
参考文献