石狩ファイル0070-01(2006年9月30日)
石狩川河口に橋を架けて欲しいという要望は、石狩町や国道231号沿線の市町村からは、早くから出ていました。しかし河幅は1500m近くもあり、地盤も悪いため、費用からみても技術的にも、そう簡単には架橋にふみきる訳にはいきませんでした。
昭和30年、道道札幌〜留萌線が国道231号に昇格したことにより、車両の数も多くなり、石狩渡船の交通量も、最盛期の昭和46年頃には1日平均4〜5千人と車両1,500台以上、年間延べ146万2000人、42万台の車を運ぶようになりました。夏期には札幌から厚田方面の海水浴場へ向う車が300mも列を作り、1時間半以上も待つこともしばしばありました。
昭和42年に1期工事が始まり、河口より約5km上流地点、左岸堤防より664m区間に橋を架け、昭和47年8月から第1期架橋部の交通が開始されました。 第2期工事は、堤防が築かれ橋の長さも1,412.7mとなり、昭和51年11月に完成しました。国道に掛かる橋としては、北海道で一番長い橋となっています。 河口橋が完成したことにより国道231号は切り替えられ、「動く国道」と言われた渡船場も、昭和53(1978)年3月に廃止されています。
(三島照子)
所在地 | 石狩市船場(ふなば)町・北生振(きたおやふる) |
路線名 | 一般国道231号 |
河川名 | 石狩川 |
開通 | 昭和47(1972)年7月20日 |
完成 | 昭和51(1976)年8月19日 |
橋の形 | 高さ34mの主塔(2本)に掛けられたケーブルで つるされた三角形式で「斜張橋」といわれています。 |
橋長 | 約1412.7m |
橋幅 | 11.4mの2車線 片側に2mの歩行者自転車通路 |
工事期間 | 1期 昭和42(1967)年から46(1971)年 |
2期 昭和48(1973)年から51(1976)年 | |
橋のメンテナンス | 5年毎に、北海道開発局が行っています。 |
参考文献