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石狩ファイル0082-01(2007年3月30日)

石狩の遺跡

いしかりのいせき


石狩(厚田区・浜益区を除く石狩市)には、200ケ所余りの「遺跡」があります。遺跡というのは、主に大昔の人の生活の跡で、そこには当時使用した生活用具(土器や石器など)や家の跡やお墓などが残されています。主に大昔の人と云いましたが、最近では江戸時代や明治時代の生活の跡も遺跡と呼ぶこともあります。石狩市の場合、遺跡の90%以上は縄文時代(じょうもんじだい)、続縄文時代(ぞくじょうもんじだい)、擦文時代(さつもんじだい)で、新しくても今から700年以上前の古い遺跡です。

次に各時代がどのくらい前か、あるいはどのくらい続いていたか、下表に示します。

標準的な年代
(〜年前)
時代名石狩で確認された
遺跡の年代幅
石狩の代表的な遺跡備考
12,000
縄文時代5500年前〜2,400年前紅葉山49号、上花畔1
2,400
続縄文時代2,400年前〜1,400年前紅葉山33号、八幡町北海道だけの時代名
1,400
擦文時代1,400年前〜800年前紅葉山26号、49号北海道だけの時代名
800
アイヌ時代200年前〜100年前紅葉山49号この時代名称は未確定
100

ここに示した時代名のうち、続縄文時代、擦文時代は本州では使用されていないものです。続縄文時代は、本州では弥生時代から古墳時代にあたり、擦文時代は奈良・平安時代に相当します。また時代名の縄文、続縄文、擦文は使用された土器の特徴から命名されたものです。ただしアイヌ時代については、鎌倉時代から明治時代までが該当しますが、この名称の使用については学会での統一的見解はありません。

(石橋孝夫)

縄文式土器 続縄文式土器 擦文式土器
縄文式土器 続縄文式土器 擦文式土器


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