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石狩ファイル0116-01(2010年10月31日)

石狩の淡水魚

いしかりのたんすいぎょ


石狩市の低地部では、石狩川水系の河川(石狩川、茨戸(ばらと)川、発寒(はっさむ)川、伏籠(ふしこ)川など)を中心に、32種の淡水魚が確認されています(表、豊平(とよひら)川さけ科学館の調査結果)。このうち、エゾホトケドジョウが北海道レッドリストの絶滅危惧種に指定されているほか、希少種に指定されているものも3種見られます。 石狩の淡水魚の中には、移入種(国内移入種も含む)も7種が確認されています。カムルチー(ライギョ)は2000年の調査によって、この地域で初めて発寒川で発見されました。その後、茨戸川でも確認されています。 表の魚のほか、調査では確認されていないが生息している可能性がある種として、スナヤツメ、エゾトミヨ、シマウキゴリ、ミミズハゼが挙げられます。石狩川河口付近では、ごく稀にダウリアチョウザメが網にかかることもあります。

(志賀健司)

魚名降海移入備考
ヤツメウナギ科カワヤツメ
キュウリウオ科ワカサギ
イシカリワカサギ×《希少種》
アユ科アユ《希少種》
サケ科アメマス
サクラマス《留意種》※特に絶滅のおそれはないが保護を要するもの等
サケ
コイ科ウグイ
エゾウグイ×《留意種》
マルタ
ヤチウグイ×
ギンブナ×
モツゴ×
ゲンゴロウブナ×通称ヘラブナ
コイ×移入の可能性が高い
タイリクバラタナゴ×
ドジョウ科フクドジョウ×
エゾホトケドジョウ×《絶滅危惧種》
ドジョウ×移入の可能性が高い
ナマズ科ナマズ×
トゲウオ科イトヨ《留意種》
イバラトミヨ×
ボラ科メナダ
タイワンドジョウ科カムルチー×通称ライギョ
ハゼ科トウヨシノボリ
ヌマチチブ
ビリンゴ
ジュズカケハゼ×
ウキゴリ
マハゼ《希少種》
アシシロハゼ
カレイ科ヌマガレイ
降海 … ◎:みんな海に行きます △:海に行くものと行かないものがいます ×:海には行きません
リストは、豊平川さけ科学館から提供していただいた調査結果に北海道(1988)の資料を補足して作成しました。


参考文献


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