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石狩ファイル0045-02(2014年1月15日)

石狩灯台

いしかりとうだい


地図 石狩灯台は、明治25(1892)年1月1日に点灯し、100年以上にわたって、沖行く船の安全を見守ってきました。当初は燈竿(柱の先にランプを取り付けたもの)として計画されましたが、石狩川河口部の交通量の増加を見込んで本格的な灯台となりました。

建設当初は木造六角形で白黒の灯台でした。その後、明治41(1908)年に、鉄造に建て替えられ、外観も白一色になりました。改修が繰り返された現在も、灯塔内部に当時の内壁や鉄板が残っており、現存する北海道最古の灯台となります。

日本映画「喜びも悲しみも幾年月」(昭和32(1957)年)の舞台になりました。この映画がカラー映画の始まりであったことから、色彩効果を増すために白一色の外観から赤と白に塗り替えられた、というエピソードがあります。

石狩灯台が建っている石狩川河口部は、幅300mほどの細長く突き出した砂嘴(さし)*1状の地形になっています。灯台は、もともと砂嘴の先端で灯りをともしていました。しかし、いつの間にか河口を離れ、砂嘴の中ほどに立っています。それは、石狩川が運んでくる大量の土砂によって、砂嘴の先端が成長していったからだと考えられています。

現在の灯台には、30cmの円筒の両端にレンズがついていて、40秒に1回転しているので、船からは20秒ごとに1回光って見えます。レンズを通した光は7万5000カンデラ*2の明るさとなり、約24km先の海上まで届きます。レンズの回転数は灯台によって違うため、船から見える光が点滅する時間を計測すれば、どの灯台かわかり、自分の船が今どこを航行しているのかわかるようになっています。

(山田篤秀・工藤義衛)

*1 砂嘴:陸から海へ細長く突き出た砂地。
*2 カンデラ:光度の単位。光源の明るさを表す。

明治25〜41年 明治41〜昭和32年 昭和32年〜現在

石狩灯台の仕様
灯台の高さ13.5m
海面からの灯火の高さ16.5m
使用している電球100ワット
点滅間隔20秒


参考文献


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