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石狩ファイル0148-01(2015年3月31日)

茨戸川・真勲別川

ばらとがわ・まくんべつがわ


茨戸川・真勲別川
「茨戸川」と「真勲別川」はいずれも石狩川の旧本流で1級河川です。生振捷水路(おやふるしょうすいろ)の工事のため支流となりました。昭和40(1965)年まで単に「旧石狩川」と呼ばれていましたが、国は本流とつながる志美(しび)運河から上流20.2kmを「茨戸川」、その下流2.0kmを「真勲別川」と命名しました。川幅は2つとも約200m、水深平均2.8m(最大水深10.8m茨戸水位観測所附近)です。また、茨戸川は昭和57(1982)年、石狩放水路の完成により、石狩湾(日本海)とつながりました。

茨戸川は発寒(はっさむ)川、伏籠(ふしこ)川、創成(そうせい)川、篠路(しのろ)新川の4河川が石狩市緑苑台(りょくえんだい)、札幌市茨戸付近で合流しています。なお、茨戸川にかかる橋は観音橋(昭和10〈1935〉年・道道508号)、花畔(ばんなぐろ)大橋(平成2〈1990〉年・国道337号)、生振大橋(平成7〈1995〉年・国道337号)、茨戸大橋(平成2〈1990〉年・国道231号)の4橋があり、真勲別川にかかる橋は志美運河にかかる運河橋(昭和6〈1931〉年・道道508号)だけです。 茨戸川には上記の川が流れ込んでいるにもかかわらず、昭和57年「石狩放水路」ができるまで出口が志美運河だけで、年々水質の悪化が問題となっていました。現在は、官民あげて水質浄化が取り組まれて、改善の方向に向かっています。また2つの川付近は冬季のワカサギ釣り場、オジロワシ・オオワシなどの飛来地としても有名です。

(石橋孝夫)


参考文献


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